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アジア・オセアニア地域の海洋エネルギー利用

アジア・オセアニア地域の海洋エネルギー利用

海洋エネルギー機構(OES:Ocean Energy Systems)の年次報告によると、2015 年における海洋エネルギーの種類別発電容量の総量は 528MW、種類別では潮汐力発電が 98%を占める。今後、世界の海洋エネルギー発電量は図1に示すように、2025 年に 2,000MW、2040 年に 20,000MW と増えていくと予測されている。

アジア・オセアニア地域の環太平洋圏は、海洋エネルギーの賦存量がかなり大きく、発電利用ポテンシャルがある。海に囲まれた島国のインドネシアは、海岸線の長さが54,716kmと、カナダ、ノルウェーに次ぐ世界3位であり、海洋再生可能エネルギーは有望なエネルギー源であり、開発が始まっている。

ニュージーランドも、日本同様に周囲を海に囲まれた島国で、15,134kmという広大な海岸線をもち、海洋エネルギーのポテンシャルに恵まれている国である。2025年までに90%を再生可能エネルギーとする目標を立てており、そのため、海洋エネルギー利用に対する関心は高く現在、複数のプロジェクト(表1)が 運用中である。

日本でも、海洋エネルギー発電技術の研究運用が各地で始まっているので、早期に実用化して、環太平洋圏の各国へ技術普及に取り組んでいくことが期待される。(2017年3月)

 

図1  海洋エネルギーの発電容量予測
図1  海洋エネルギーの発電容量予測
出典:https://report2015.ocean-energy-systems.org/ より作成

 

表1  ニュージーランドにおける主要な海洋エネルギープロジェクト

種類

概要

実施主体

潮流発電

200MW潮流発電プラント開発

Crest Energy

潮流発電装置の開発(トーリー海峡)

Energy Pacifica

潮流発電装置の開発(橋梁設置型)

Community Leisure Management(CLM)

1MW潮流発電装置プロトタイプ機の開発

Neptune Power

波力発電

Voith Wavegen波力発電装置の開発

(110kW  x2基、振動水柱型)

Chatham Islands Marine Energy(CHIME)

Langlee波力発電装置の小規模プロトタイプ機(40kW)の開発

Tangaroa Energy

MEDF波力発電装置の開発(米国DEO支援により米国オレゴン州においても実海域試験を実施)

Wave Energy Technology - New Zealand(WET-NZ)

出典:NEDO:http://www.nedo.go.jp/content/100544821.pdf

 

参考資料:
• 海洋エネルギー機構OES [Annual Report 2015] 2016.4
https://report2015.ocean-energy-systems.org/
• NEDO 「再生可能エネルギー技術白書(第2版)」
http://www.nedo.go.jp/content/100544821.pdf
• 東日本大震災被災地で潮流発電実験開始
https://www.asiabiomass.jp/topics/1412_01.html
• 関門海峡潮流発電実証試験完了
https://www.asiabiomass.jp/topics/1402_04.html
• 岩手県久慈港に日本初の波力発電所
https://www.asiabiomass.jp/topics/1612_03.html
• インドネシアにおける海洋再生可能エネルギーの導入促進(トピックス2015年8月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1508_01.html

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