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日本企業の技術を活かしタイでバイオエタノール製造に着手

日本企業の技術を活かしタイでバイオエタノール製造に着手

サッポロビール株式会社は、磐田化学工業株式会社とともに、2011年度からNEDOの「キャッサバパルプからのバイオエタノール製造技術実証事業」を開始した。そして、2014年にEBP社タピオカデンプン工場内(サケオ県)にタイ国にて初めてキャッサバパルプを原料としたバイオエタノールの製造プラント(年間80kl)を完成し、実証試験を開始した。この実証において、高温発酵酵母の使用と、糖化と発酵を同時に進めることにより、発酵工程における冷却エネルギーの低減が可能となり、さらに酵素を投入するタイミングと投入量を工夫した結果、1リットル当たり15バーツという製造コスト目標の達成が可能になった。

以上の成果をもとに、サッポロホールディングス(株)とタイ企業のInnotech Green Energy Company Limited(IGE)(注1)は、2017年1月9日、キャッサバパルプを用いたバイオエタノール製造プラントの世界初となる実用化に向けて、バイオエタノール製造技術の提供およびプラント設計に関するコンサルティング契約を締結、年産6万klのプラント建設に向けた事業性評価(FS)を開始した。

タイ王国は、世界最大のタピオカ輸出国で、キャッサバパルプは年間260万トン排出されている。キャッサバパルプは食用にはならないので有効利用となる。

さらに、2017年1月5日には東レ(株)がサトウキビの搾りかすであるバガスからバイオエタノールを製造する合弁会社を三井製糖(株)とバンコクに新設し、2018年からウドンターニ県で事業を開始することを発表している。

タイでは、2021年のエネルギー使用量に占める代替エネルギーの割合を25%、このうちバイオエタノール導入目標として9,000kl/日としていることから、これらの技術が確立され普及することが期待される。

 

図1  バイオエタノールプラントの設置県
図1  バイオエタノールプラントの設置県

 

注1)
Innotech Green Energy Company Limited(IGE)は、タピオカを製造するEBP社とバイオエタノールを混合したガソリンの販売を行うPTGの合弁会社

 

参考資料:
• NEDOプレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100701.html
• 日経新聞2017年1月5日朝刊
「東レ、バイオ燃料原料参入」
• タイにおけるキャッサバ残渣からのバイオエタノール生産(トピックス2014年6月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1406_02.html

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