HOME  >   トピックスアーカイブ  >  タイでバイオエタノール製造に膜分離技術を適用

タイでバイオエタノール製造に膜分離技術を適用

タイでバイオエタノール製造に膜分離技術を適用

世界有数のサトウキビ産出国であるタイでは、サトウキビ搾汁後の搾りかすであるバガスがサトウキビ製糖工場内で大量に排出されている。このバガスの一部は発電用に燃やされているが、そのほとんどは未利用のままである。

そこで、2016年8月に、NEDOは、タイ王国科学技術省国家イノベーション庁(NIA)と共同で、バガスからバイオエタノールや高付加価値品の原材料となる有用物質の製造システム実証事業を開始することに合意し、基本協定書(MOU)を締結した。

この事業では、東レ株式会社、三井製糖株式会社、三井物産株式会社が参加し、1,400トン/年のセルロース糖製造能力(バイオエタノール換算700kL/年)を持つ準商用規模のパイロットプラントを製造する。そして、日本の優れた高分子膜を利用することによって、従来の熱による糖液の蒸発濃縮法に対して、省エネルギー効果の50%向上を目指して本システムの有効性を実証する。

バガスは食用に出来ない農業廃棄物であり、トウモロコシなどの穀物を原料とするバイオエタノールとは異なり、食糧用途と燃料用途の競合が起ない利点がある。2022までに実証事業を終え、その成果をタイ国内、アセアン諸国に普及させることを目指す。(2016年10月)

 

図1  2014年サトウキビ生産量ランキング
図1  2014年サトウキビ生産量ランキング
出典:FOOD AND AGRICULTURE ORGANIZATION OF THE UNITED NATIONS STATISTICS DIVISIO統計から作成
http://faostat3.fao.org/download/Q/QC/E

 

参考資料:
• NEDOプレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100614.html
• タイでバガスからのバイオエタノールプラント完成(トピックス2015年10月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1510_02.html
• タイにおけるバイオ燃料導入状況(トピックス2015年5月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1505_01.html
• FOOD AND AGRICULTURE ORGANIZATION OF THE UNITED NATIONS STATISTICS DIVISIO統計
http://faostat3.fao.org/download/Q/QC/E

その他のトピックス