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バイオマス活用推進基本計画の改定進行中

バイオマス活用推進基本計画の改定進行中

2010年に閣議決定されたバイオマス活用推進基本計画は、2011年の東日本大震災、2012年の再生可能エネルギー固定価格買取制度の開始および2014年のエネルギー基本計画の制定を反映するために、農水省のバイオマス活用推進専門家会議において改定作業が進められている。

新しいバイオマス活用推進基本計画では、バイオマスは種類ごとに2025年の目標が提案されており、既存の利用法に配慮しつつ、より経済的な価値を生み出す高度利用をめざすことが推奨されている。(表1参照)。

エネルギー利用に関係する項目として、下水汚泥は、東日本大震災の影響で利用率が、2010年時点の77%から58%に低下したが、2015年に下水道法が改定されエネルギー利用を促進していくことで、85%を目指すことになっている。最も有効に利用されているバイオマスとしては製紙・パルプの製造工程で発生する黒液があり、工場の燃料として100%利用されている。

一方、研究開発項目としては、単一のバイオマスに拘らず、家畜排せつ物や下水汚泥、食品廃棄物の組み合わせによるメタン発酵の推進や、食料と競合しない非可食性セルロース系バイオマスと微細藻類等からバイオ燃料製造に取り組むことがある。(2016年8月)

 

表1  バイオマス利用目標

  種類 現在の年間発生量
(万トン)
現在の
利用率
2025年
目標
2025年の目標達成のための施策
廃棄物系 家畜排せつ物 8,100 87% 90% 堆肥等の利用に加え、炭化、メタン発酵等の高度エネルギー利用を促進
下水汚泥 7,600 58% 85% 建設資材、肥料の利用からメタン発酵・固体燃料化への利用拡大
黒液 1,200 100% 100% 製紙・パルプ工場における燃料としての利用維持
2,700 80% 85% 古紙再利用の促進
食品廃棄物 1,700 25% 40% 飼料・肥料としての利用促進
製材工場等残材 400 95% 95% 木質ボード、製紙原料としての利用維持
建設発生木材 500 94% 95% 木質ボード原料、家畜敷料としての利用維持
未利用系 農作物非食用部 1,200 33% 45% 農地すき込みからの転換、飼料・肥料としての利用促進
燃料としての利用促進
林地残材 800 6% 30% 熱利用の促進

出典:農水省「バイオマス活用推進計画(原案)」を元に作成
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_senmonka/pdf/03_draft.pdf

 

参考資料:
• 「バイオマス活用推進基本計画」の公表について(2010年)
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/bio/101217.html
• バイオマス活用推進専門家会議(2015〜2016年)
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_senmonka/

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