HOME  >   トピックスアーカイブ  >  トレファクション(半炭化)燃料の実用化への取組み

トレファクション(半炭化)燃料の実用化への取組み

トレファクション(半炭化)燃料の実用化への取組み

再生可能エネルギー利用の観点から、木質チップや木質ペレット等のバイオマス燃料の石炭火力発電への混焼が進んでいるが、微粉炭ミルでの粉砕性、屋外保管時の耐水性、低いエネルギー密度が課題であり、 現状の混焼率は3〜5%が限界となっている。トレファクション(半炭化)は木質バイオマスを200〜300℃で蒸し焼きにして半炭化する技術である(図1参照)。半炭化の段階で発生する熱分解ガスは、原料の予熱等に有効に使用される。元の原料から熱分解ガスとしてエネルギーは減少するが、重量も減少するので、トレファクションペレットは、重量当たりのエネルギー密度が木質ペレットの1.3倍になり、輸送・貯蔵の効率が向上する。

日本製紙㈱は2011年度からNEDOとトレファクションペレット開発に取り組んでおり、自社の熊本県八代工場で、微粉炭に25%混合しても問題の無いことを確認している。そして、2016年4月には、この技術に基づく木質バイオマス・トレファクションペレット生産実証設備をタイのPPPC社(Phoenix Pulp and Paper社)と共同開発することを発表した。実証設備は、タイ北部のPPPC社敷地内に設置し、2017年春からトレファクションペレットを生産する予定である。

さらに、このペレットを日本製紙の釧路工場の微粉炭ボイラーで石炭との混焼試験を行い、2017年12月までに事業化の見極めを行うとしている。 (2016年7月)

 

図1  トレファクションペレットの製造
図1  トレファクションペレットの製造
農水省資料を元に作成
http://www.maff.go.jp/j/biomass/b_kenntou/04/pdf/siryo5.pdf

 

参考資料:
• 日本製紙プレスリリース
http://www.nipponpapergroup.com/news/year/2016/news160427003372.html
• 日本における木質炭化燃料(トピックス2013年10月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1310_01.html

その他のトピックス