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北海道における再エネ由来の水素社会形成に向けた取り組み

北海道における再エネ由来の水素社会形成に向けた取り組み

北海道には、風力発電等の再生可能エネルギー発電の適地が多いが、送電可能容量が小さいため、大需要地の首都圏までを連系する送電網の整備が2013年から進められている。

一方、再生可能エネルギーを水素の形にして需要地まで輸送するアイデアについて、北海道庁主催の北海道水素イノベーション推進協議会で検討され、その結果が「北海道水素社会実現戦略ビジョン(素案)」として2015年12月に公表され、2016年から2040年頃までの計画が示されている。

北海道における再生可能エネルギーを水素にして輸送する取り組みとしては、表1に示す2件があり、いずれも環境省の地域連携・低炭素水素技術実証事業で採択されたものである。鹿追町で実施される事業は、バイオガスプラントに水素製造装置を追加し、水素ステーションと水素輸送システムを構築して地域内での燃料電池による発電と熱のコジェネレーションを実証するものであり、年産43万Nm3の水素供給能力を持っている。また、白糠町で行われる事業は、220kWの小水力発電から、電気分解によって日産1000Nm3の水素を製造し、燃料電池による発電と熱のコジェネレーションを実証する。

このような地域内での実証事業に加え、北海道水素イノベーション推進協議会では、別途液体水素タンカーにより北海道から首都圏まで輸送する方法についても研究を進めている。(2016年2月)


表1  2015年度地域連携・低炭素水素技術実証事業

水素供給源 事業者 地域 期間 概要
再生可能エネルギー
(バイオガス)
エア・ウォーター株式会社
鹿島建設株式会社 日鉄住金パイプライン&エンジニアリング株式会社 エアープロダクツジャパン株式会社
北海道
河東郡
鹿追町
5年間 家畜ふん尿由来のバイオガスから製造した水素を、水素ガスボンベを活用した簡易な輸送システムを用いて、地域内の施設の定置用燃料電池等で利用する。
再生可能エネルギー
(小水力)
株式会社 東芝 北海道
釧路市、
白糠町
5年間 小水力発電により製造した水素を、高圧水素トレーラーや高圧水素カードルを用いて輸送し、地域内の酪農施設や温水プールの定置用燃料電池及び燃料電池自動車等で利用する。

出典:環境省プレスリリースから作成
https://www.env.go.jp/press/100858.html
http://www.env.go.jp/press/101126.html

 

参考資料:
• 北海道庁ホームページ
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/tot/Suisotorikumi1.htm
• 北海道庁プレスリリース
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/tot/suisopabukomekekka.htm
• 東芝プレスリリース
https://www.toshiba.co.jp/about/press/2015_07/pr_j0301.htm
• 北海道バイオマスネットワーク会議資料
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/jss/biomass/H27houkokukaisiryou2.pdf
• 再生可能エネルギー発電適地から需要地までの送電線強化(トピックス2015年7月)
https://www.asiabiomass.jp/topics/1507_02.html

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