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ユーグレナのジェット燃料への取組

ユーグレナのジェット燃料への取組

東京大学発のベンチャー企業ユーグレナ社は、社名にもなっている微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)の優れた油脂生産能力に注目し、バイオジェット燃料の開発を行っている。

ユーグレナの屋外培養技術の確立のための試験が沖縄県石垣島で行われてきたが、2015年4月に、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校(以下UCSan Diego)1)で、ユーグレナの遺伝子組み換えを用いた「スーパーユーグレナ」2)を用いたバイオジェット燃料の培養研究と、ユーグレナを屋外培養して新しい培養データの取得や培養候補地の検証を開始した。

それと並行して、2015年5月にはユーグレナ社はChevron Lummus Global LLC(以下CLG 社)との間でバイオ燃料アイソコンバージョンプロセス技術に関するライセンス契約と設備の基本設計契約を締結した。アイソコンバージョンプロセス技術とは、CLG社と米国研究開発・エンジニアリング会社のApplied Research Associates(ARA社)が共同開発した、独自のバイオ燃料精製・製造技術である。この技術を用いた燃料精製設備が東京の羽田空港近くに建設され、2018年には、航空機を用いた実証試験が開始される予定とされている。

ユーグレナ社は、これまでにJX日鉱日石エネルギー㈱、㈱日立製作所、慶応義塾大学および島根大学等と協力して研究開発を進めてきたが、さらに海外の大学、企業との連携を取ることで事業化のスピードアップを図っている。(2015年12月)


表1  従来型と遺伝子組み換え株の比較

  細胞増殖数(×105/mL) 平均粒子径(µm) 平均体積
(µm3
1回目13日間 2回目15日間
従来株(ユーグレナ) 3 4 11.6 263.1π
遺伝子組み換え株
(スーパーユーグレナ)
7 6 15.3 593.8π

出典:ユーグレナ社プレスリリースを基に作成
https://www.euglena.jp/news/2013/0603.html

 

1)
UCSan Diegoは世界有数の藻類研究機関であり、世界で唯一、米国環境保護庁の許可のもと遺伝子組み換え藻類の屋外培養の経験を有する大学。
2)
科学技術振興機構(JST)の研究プロジェクトCRESTにより、島根大学で開発された。

 

参考資料:
• ユーグレナ社プレスリリース
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1253714
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1231816
• CREST
http://www.jst.go.jp/presto/bioenergy/scholar/crest3.html
• 沖縄タイムズ
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=131953
• ユーグレナ(ミドリムシ)によるジェット燃料(トピックス2014年1月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1401_01.html

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