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ニュージーランドの再生可能エネルギーの中でのバイオマスの位置づけ

ニュージーランドの再生可能エネルギーの中でのバイオマスの位置づけ

ニュージーランドは、水力や地熱資源に恵まれており、再生可能エネルギーが全電力量に占める割合を2025年に90%にすることを目標としている。2014年には再生可能エネルギーが電力に占める割合は既に80%を達成している(図1)。また、電気以外も含んだ最終エネルギー消費をみると、石油の消費が44%と最も多い(図2図3)。また木材からのエネルギー利用が9%あり、木材加工業や家庭の燃料として使用されている。産業別では運輸部門のエネルギー消費が多い。

ニュージーランドにおけるバイオマスエネルギー利用は、今後の伸び代の多い分野であるが、ニュージーランドバイオエネルギー協会やニュージーランド森林研究所といった業界団体、機関から、2010年に「ニュージーランドバイオエネルギー戦略」が提案されている。これによるとニュージーランドでは2040年までに、最終エネルギーの25%をバイオエネルギーで賄うことを目標としており、中でも石油消費を減らすために、バイオ燃料製造を増やす取り組みが行われている。

最近の動きとしては、Anchor Ethanol Ltdの3つの乳製品工場で、チーズの副産物である乳清を発酵させてバイオエタノールが製造されている。また廃食油と食肉加工業から発生する獣脂からはバイオディーゼルが製造されている。畜産の盛んなニュージーランドでは、乳清や獣脂がバイオマスとして使用されていることが特徴的である。燃料販売業のZ Energy社は2015年中に年産2,000万リッターのプラントを建設し、販売を開始する予定とされている。このプラントの完成でバイオディーゼルの生産量は、図4に示す2014年に対して20倍に増えるとされている。(2015年11月)

 

図1  ニュージーランドの総発電量(2014年)
図1  ニュージーランドの総発電量(2014年)
出展:Energy in New Zealand 2015から作成

 

図2  ニュージーランドの最終エネルギー消費(エネルギー別2014年)
図2  ニュージーランドの最終エネルギー消費(エネルギー別2014年)
出展:Energy in New Zealand 2015から作成

 

図3  ニュージーランドの最終エネルギー消費(産業別2014年)
図3  ニュージーランドの最終エネルギー消費(産業別2014年)
出展:Energy in New Zealand 2015から作成

 

図4  バイオ燃料生産量の推移
図4  バイオ燃料生産量の推移
出展:Energy in New Zealand 2015から作成

 

参考資料:
• IEA資料
http://task39.sites.olt.ubc.ca/files/2015/09/IEA-Bioenergy-Task-39-Newsletter-Issue-40-August-2015-Final.pdf
• Energy in New Zealand 2015
http://www.mbie.govt.nz/info-services/sectors-industries/energy/energy-data-modelling/publications/energy-in-new-zealand/?searchterm=Energy%20in%20New%20Zealand%202015

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