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福岡市の水素リーダー都市プロジェクト「下水汚泥からの水素創エネ技術」

福岡市の水素リーダー都市プロジェクト「下水汚泥からの水素創エネ技術」

経済産業省では2014年4月に「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を発表している(図1)。水素社会の実現に向けて、燃料電池の社会への本格実装を目指す「フェーズ1」、水素発電の本格導入と大規模な水素供給システムの確立を目指す「フェーズ2」、総合的なCO2フリー水素供給システムの確立を目指す「フェーズ3」の3つのフェーズに沿った普及戦略を推進している。水素ステーションの普及のため、2015年度に東京・大阪・愛知・福岡の4大都市圏で水素ステーション100カ所設置が目標だが、2015年2月時点で9か所が開所、45か所が整備中である。

福岡市と九州大学は、下水処理の汚泥を発酵させて発生するバイオガスから水素を製造する「再生可能エネルギー由来の水素ステーション」を2015年3月に設置した。この施設は、バイオガスを分離膜に通してメタンとCO2に分け、そのメタンと水蒸気を反応させる「水蒸気改質」による水素製造設備である。国土交通省が助成する「水素リーダー都市プロジェクト」として2014年度「下水道革新的技術実証事業」に採用されたもので、下水処理して発生した一日当たりバイオガス2,400m3から水素3,300m3を製造する。下水処理場は全国各地にあるため、エネルギーの地産地消につなげられる。国土交通省によると、全国に2100カ所余りある処理場を活用して年間1億3,000万m3の水素を製造できると見込まれる。(2015年10月)

 

図1  水素・燃料電池戦略ロードマップ
図1  水素・燃料電池戦略ロードマップ
(出典:http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140624004/20140624004.html

 

図2  下水バイオガス原料による水素創エネ技術(福岡市中部水処理センター)
図2  下水バイオガス原料による水素創エネ技術(福岡市中部水処理センター)
(出典:http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/48046/1/siryo.pdf

 

参考資料:
• 経済産業省「水素・燃料電池戦略ロードマップ」
http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140624004/20140624004.html
• METI has compiled a Strategic Road Map for Hydrogen and Fuel Cells
http://www.meti.go.jp/english/press/2014/0624_04.html
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/nenryodenchi_fukyu/pdf/001_04_01.pdf
• 福岡市「下水から水素をつくる“世界初”の水素ステーション」
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/48046/1/siryo.pdf
• 国土交通省平成26年度下水道革新的技術実証事業「下水汚泥からの水素創エネ技術」
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/kisya/journal/kisya20150324.pdf
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/pamphlet/h26_mitsubishi.pdf
• 国土交通省国土技術政策総合研究所下水道革新的技術実証研究(B-DASHプロジェクト)
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/bdash.htm

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