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インドにおける波力・潮汐エネルギーポテンシャル

インドにおける波力・潮汐エネルギーポテンシャル

CRISL1)とIndian Institute of Technology Madras(IIT-Madras)の調査によると、インドには150GWの再生可能エネルギーのポテンシャルがあるとされているが、開発されているのはその約14%にしか過ぎない。一方、気候変動に対するインド政府のアクションプラン(The National Action Plan on Climate Change(NAPCC))では、2015年に10%、2020年に15%の再生可能エネルギー導入が必要とされており、ポテンシャルがあるが各種の制約によって利用が進んでいない海洋エネルギーが注目されている。

National Institute of Oceanography(NIO) とIIT-Madrasの潮汐エネルギーと波力エネルギーの推算によると、潮汐エネルギーは西ベンガル州のSunderbans、グジャラート州のkhambat湾、Kutch湾に最大レベルが観測されている(図1)。このような6カ所の候補地を合わせると潮汐エネルギーのポテンシャルは、12.5GWとなる。

また、波力エネルギーについては図2に示すように、西海岸が季節風の影響でポテンシャルが高く、海岸線1m当たり15〜20kWとなっている。1mあたり10kW以上の波力エネルギーを持つ海岸線を積算すると、波力エネルギーのポテンシャルは、41GWとなる。

潮汐エネルギーと波力エネルギーのポテンシャルの合計は、53.5GWとなり全インドの再エネポテンシャル150GWのおよそ1/3に相当する。

インドの具体的な動きとしては潮汐エネルギー開発が先行しており、2011年から新・再生エネルギー省(MNRE)は、50%の補助金を出して推進している。2011年にはグジャラート州はインドのGujarat Power社2) と英国のAtlantis Resources 社3) のグループに対し、Kutch湾に50MWの潮汐発電の建設を認可した。また、2014年にはAtlantis Resources 社はKhambhatに50〜200MW の潮力発電設置の提案を行っている。(2015年10月)

 

図1  インド沿岸の潮汐レンジ
図1  インド沿岸の潮汐レンジ
出典:Study on Tidal & Waves Energy in India
http://www.ireda.gov.in/writereaddata/AFD_Final%20Report_Study_on_Tidal_and_Waves_Energy.pdf

 

図2  海岸線の海岸線単位長さ当たりの波力エネルギー分布
図2  海岸線の海岸線単位長さ当たりの波力エネルギー分布
出典:Study on Tidal & Waves Energy in India
http://www.ireda.gov.in/writereaddata/AFD_Final%20Report_Study_on_Tidal_and_Waves_Energy.pdf

 

1)
CRISL(Credit Rating Information Services of India Limited):企業分析、格付けやリスク、政策支援を提供する、世界的会社。Standard & Poor’sの有力な株主でもある。
2)
Gujarat Power 社:グジャラート州にある再生可能エネルギー関係会社
3)
Atlantis Resources社:英国を拠点とする潮力発電タービン関係会社

 

参考文献:
• Study on Tidal & Waves Energy in India
http://www.ireda.gov.in/writereaddata/AFD_Final%20Report_Study_on_Tidal_and_Waves_Energy.pdf
• IIT-Madrasホームページ
https://www.iitm.ac.in/oeresearch
• WBREDAホームページ
http://www.wbreda.org/tidal-energy/
• MNREホームページ
http://mnre.gov.in/related-links/new-technologies/tidal-energy/
• Gujarat Power 社ホームページ
http://gpcl.gujarat.gov.in/showpage.aspx?contentid=20

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