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フィリピンにおける地熱発電導入の進展

フィリピンにおける地熱発電導入の進展

フィリピンは米国、インドネシア、日本に次ぐ世界第4位の地熱資源国であるが、2000年以来地熱発電の導入が停滞していた。政府は2009年施行の再生可能エネルギー法により、再生可能エネルギーの導入を促進しており、地熱発電については表1に示すように、地域別、年毎の導入目標を定めて導入を促進している。2014年2月にその第1弾として、設備容量20MWのマイバララ地熱発電所が完成し運転を開始した。

地熱発電事業の活性化につれて、海外事業者の参加も増えており、丸紅(株)とイタリアの再生可能エネルギー発電開発事業者のEnel Green Power(EGP)は、フィリピン地元企業を含めた合弁会社を設立し、2020年を目標に100MWを超える発電所を建設する予定である。

また、三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、フィリピンのグリーン・コア・ジオサーマル社(GCGI)からトンゴナン地熱発電所の更新工事を受注した。これは1981年にMHPSが納入した蒸気タービン3基を最新鋭のものに交換する内容である。

さらに、フィリピンエネルギー省では、候補地に対する事業者を競争入札で決める再生可能エネルギー導入制度であるOpen and Competitive Selection Process(OCSP)により、2015年の9月に新たに4カ所の地熱発電候補地(図1参照)の事業者を競争入札で決めることにしている。この入札は2009年以来2回目であるが、政府が事業者を決めることで、事業が中断さることなく完成されることを狙いとしている。上記のマイバララ地熱発電所は2009年のOCSPの成果であり、今後も地熱発電所建設が着実に進むことが期待される。(2015年9月)

 

表1  フィリピンの地熱発電導入目標

地域 年別導入目標(MW)
2013年-2015年 2016年-2020年 2021年-2025年 2026年-2030年 地域合計
ルソン 20 800 65 - 885
ビサヤ 30 150 - 60 240
ミンダナオ - 230 90 20 340
合計 50 1180 155 80 1465

出典:Geothermal Resources Council 38th annual Meeting資料を基に作成
http://www.geothermal.org/Annual_Meeting/PDFs/Philippines.pdf

 

図1  地熱発電候補地および新規・更新予定の地熱発電施設
図1  地熱発電候補地および新規・更新予定の地熱発電施設
出典:フィリピンエネルギー省HPを基に作成
https://www.doe.gov.ph/ocsp

 

参考資料:
• Maibarara Geothermal Inc.ホームページ
http://maibarara.com.ph/news/20-mw-maibarara-geothermal-power-project-starts-commercial-operations/
• 日本経済新聞2015年6月3日朝刊 丸紅、フィリピンで地熱発電所建設 伊エネルと年内に合弁
• 日経BP 環境フォーラム ニュース
http://business.nikkeibp.co.jp/article/emf/20150219/277744/
• フィリピンエネルギー省HP
https://www.doe.gov.ph/ocsp
• フィリピンの地熱発電の現状(トピックス 2013年11月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1311_03.html

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