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パキスタンにおいて進む風力発電の導入

パキスタンにおいて進む風力発電の導入

パキスタンでは、2030年までに供給エネルギーの5%を代替・再生可能エネルギーに置換えるという目標を立てており、その一つとして風力発電の導入が進められている。パキスタンの風力発電の導入ポテンシャルは、米国再生可能エネルギー研究所(NREL)の調査結果によると、132,000 MWとされている(図1)。

現在のパキスタンにおける風力発電の設置は、風の強い南部のSind州に集中しており、表1に示すように2009年に6MWであったものが、2015年の3月には約250MWが導入され急速な発展を示している。風力発電事業には外資の直接投資も認められており、中国の水力発電開発企業のChina Three Gorges社、トルコの発電プラントメーカーZorlu Energyが事業者となっている。

パキスタンの旺盛な風力導入意欲に支えられて、現時点で更に9つの風力発電プロジェクトが進行中で、2016年には累計設備容量は730MWに達する予定である。物価上昇と為替に連動した有利な電力買取価格、輸入設備に対する関税免除、所得税の免除や消費税の猶予など様々な政府による優遇措置の効果が出て、風力発電の導入が加速されている。(2015年9月)

 

図1  パキスタンの風力発電ポテンシャル
図1  パキスタンの風力発電ポテンシャル
出典:AEDBホームページ
http://www.aedb.org/index.php/ju-download/2-wind/8-wind-map-of-pakistan

 

表1  パキスタンの風力発電(運転中)

運転開始 設置場所 事業者 出力 風力タービン
2008 Sind州Jhampir Zorlu Energy社 1.2MW×5=6MW Vensys社(独) 
2012/8 Sind州Jhampir Zorlu Energy社 1.8MW×28=50.4MW Vestas社
(デンマーク)
2012/12 Sind州Jhampir FFC Energy社 1.5MW×33=49.5MW Nordex社(独)
2014/11 Sind州Jhampir China Three Gorges社 1.5MW×33=49.5MW Goldwind(中国)
2014/12 Sind州Gharo Foundation Wind Energy社 2.5MW×20=50MW Nordex社(独)
2015/4 Sind州Gharo Foundation Wind Energy社 2.5MW×20=50MW Nordex社(独)

出典:Renewableenergyworldホームページ
http://www.renewableenergyworld.com/articles/2015/01/pakistans-winds-blow-slow.html
AEDBホームページ
http://www.aedb.org/index.php/ae-technologies/wind-power/wind-current-status
を基に作成

 

参考資料:
• AEDBホームページ
http://www.aedb.org/index.php/ju-download/2-wind/8-wind-map-of-pakistan
http://www.aedb.org/index.php/ae-technologies/wind-power/wind-current-status
• Renewableenergyworldホームページ
http://www.renewableenergyworld.com/articles/2015/01/pakistans-winds-blow-slow.html
• Thewindpowerホームページ
http://www.thewindpower.net/country_windfarms_en_65_pakistan.php
• Zorlu Energyホームページ
http://zoren.com.tr/EN/INDEX/default.asp
• China Three Gorges Corporationホームページ
http://www.ctgpc.com.cn/en/
• パキスタンのエネルギー状況(トピックス2013年9月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1309_03.html

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