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インドネシアにおける海洋再生可能エネルギーの導入促進

インドネシアにおける海洋再生可能エネルギーの導入促進

2015年3月にインドネシア政府は、2025年までに17%としていた再生可能エネルギー導入目標を、2019年、19%、2025年には25%と上方修正した。これに伴い2015年5月に導入促進のために、再生可能エネルギーに対する投資を今後5年間で、約9,500億円(Rp 500 Trillion)とすることを公表した。

海に囲まれた島国のインドネシアは、海岸線の長さがカナダに次ぐ世界2位であり、海洋再生可能エネルギーは表1に示すように有望なエネルギー源である。波力発電はスマトラ島、ジャワ島を始めとする島の南側に適地が多く、潮流発電は太平洋とインド洋をつなぐ狭い海峡が有望とされている。図1図2に波力発電の適地および潮流発電の調査地域を示す。

インドネシアでは地元企業によりフロレス島で2kWの潮流発電試験と、マドラ島で20kWの波力発電試験が行われている。これに加え、2月には潮汐発電に関して電線・電力機器メーカーのPLP社がフランスのSabella社とMOUを結んだほか、海洋温度差発電等の再エネ導入については国営石油・ガス会社のPertamina社がフランスのAkuo Energy社とMOUを結んだ。さらに、6月には地元のAnoa Power社はオーストラリアのパースを本拠地とするBombora Wave Power社と技術開発の契約を交わした。このように導入目標の拡大が、海外の機関を巻き込んだ海洋再生可能エネルギー開発の活発化につながっている。(2015年8月)

 

表1  海洋再生可能エネルギーのポテンシャル

  理論的ポテンシャル
(GW)
技術的ポテンシャル
(GW)
実現可能ポテンシャル
(GW)
潮流発電 160.0 22.5 4.8
波力発電 510.0 2.0 1.2
海洋温度差発電 57.0 52.0(注1) 43.0(注1)
合計 727.0 76.5 49.0

(注1) 技術成熟度および市場の発展に依存する。また、系統接続プロジェクトの成功による利用可能性の影響を含む。
出典:the Kavli Frontiers of Science symposium資料
https://vimeo.com/73965291

 

図1  波力発電の適地
図1  波力発電の適地
出典:the Kavli Frontiers of Science symposium資料
https://vimeo.com/73965291

 

図2  潮流発電の調査地域
図2  潮流発電の調査地域
出典:Marine Geological Institute資料
http://energy-indonesia.com/03dge/0131030kaiyo.pdf

 

参考資料:
• Jakartapost
http://www.thejakartapost.com/news/2015/05/31/govt-pushing-forward-19-new-renewable-energy-target-2019-minister.html
http://www.thejakartapost.com/news/2015/06/03/govt-looks-ocean-wave-power-plants.html
• the Kavli Frontiers of Science symposium資料
https://vimeo.com/73965291
• Marine Geological Institute資料
http://energy-indonesia.com/03dge/0131030kaiyo.pdf
• Sabella社HP
http://www.sabella.fr/fiche.php?id=1
• Akuoenergy社プレスリリース
http://www.akuoenergy.com/fileadmin/media/pdf/news/PR_Pertamina-Akuo_Energy_VFENG.pdf
• Renewableenergymagazine HP
http://www.renewableenergymagazine.com/article/bombora-wave-power-to-supply-wave-power-20150622

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