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再生可能エネルギー発電適地から需要地までの送電線強化

再生可能エネルギー発電適地から需要地までの送電線強化

風況が良好で、広い土地がある風力発電に適した地域は、北海道・東北等地域に偏在しているが、系統容量と需要に限界があり思うように導入が進んでいない。このため電力需要は小さいが、特に風況の良い地域を「特定風力集中整備地域」と定め、送電線の整備、増強をする制度が2013年から開始された。このスキームは風力発電事業を拡大する風力発電事業者から送電線利用料により投資回収をめざす特別目的会社(SPC)を国が支援する仕組みで、東北と北海道の送電線を強化して風力発電事業の拡大を図るものである。公募の結果、2013年にSPCである日本送電(株)と北海道北部風力送電(株)が送電網整備事業に採択された(表1参照)。図1に示す日本海側ルートと道央〜オホーツクルート送電網の完成により、最大2,000MWの風力発電が設置可能になる。

さらに地域間連系線増強等のため北海道と本州をつなぐ「北海道本州間連系設備」について、現在の容量60万kWに対して、2019年4月までに1.5倍の90万kWとする工事が、北海道電力によって2014年4月に開始された(表2参照)。既設ルートが下北半島経由であるのに対し、新設ルートは青函トンネルを利用することにより保守が容易になり、ルートを別にすることで災害対策も考慮されている。

風力発電による電力を需要地まで送電することが可能になり、また、より広域での需給調整が可能になり、再生可能エネルギー導入促進の条件が整いつつある。(2015年7月)

 

表1  北海道地域内送電線整備事業者

事業者名 日本送電(株) 北海道北部風力送電(株)
出資企業 三井物産(株)
丸紅(株)
SBエナジー(株)
(株)ユーラスエナジーホールディングス
エコ・パワー(株)等
送電ルート 日本海側ルート 道央〜オホーツクルート
風力発電導入ポテンシャル 300MW〜600MW 1400MW

出典:新エネルギー小委員会資料から作成
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/004_01_00.pdf

 

表2  北海道本州間連系設備増強計画(2019年増強予定分)

項目 内容
連系容量 30万kW
形式 直流送電
電圧 250kV
距離 123km
交流直流変換設備 北海道側:北斗市
青森県側:東津軽郡今別町

出典:北海道電力プレスリリース
http://www.hepco.co.jp/info/2014/1189511_1635.html

 

図1  北海道域内・北海道本州地域間送電網強化
図1  北海道域内・北海道本州地域間送電網強化
出典:新エネルギー小委員会資料から作成
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/004_01_00.pdf
北海道電力プレスリリース
http://www.hepco.co.jp/info/2014/1189511_1635.html
パワーアカデミーHP
http://www.power-academy.jp/electronics/report/rep00900.html

 

参考資料:
• 新エネルギー小委員会資料
http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/pdf/004_01_00.pdf
• 北海道電力プレスリリース
http://www.hepco.co.jp/info/2014/1189511_1635.html
• パワーアカデミーHP
http://www.power-academy.jp/electronics/report/rep00900.html

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