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フィリピンにおけるネピアグラスによるバイオマス発電着工

フィリピンにおけるネピアグラスによるバイオマス発電着工

フィリピンの再生可能エネルギーの導入計画は、2008年にエネルギー省から発表された国家再生可能エネルギープログラム(NREP)により進められており、2010年における再生可能エネルギー発電容量5,438MWを、2030年には約3倍の15,304MWにする計画である。図1は2013年時点の発電種類毎の設備容量を示しているが、地熱と水力発電を含めた再生可能エネルギーの累積発電設備容量は、全発電の31%を占めている。

2015年の2月にバターン州に12MWのネピアグラスを燃料とするバイオマス発電プラント建設がエネルギー省により認可された。このプラントは国営のクリーングリーン・エネルギー社(CEC)が計画し、2017年10月の完成をめざしており、それに続き第2期として24MWまで拡張するとしている。燃料のネピアグラスは、CECの関連会社のグリーンデイ・アグリ・ファーム社が新たにプランテーションを開発して供給する。

イネ科の早生植物であるネピアグラスは食用でなく、サトウキビよりも条件の悪い耕作限界の土地で栽培可能である。また収穫後、切り株から芽を出し、5〜10年連続して収穫をすることができる。

今回認可された発電プラントでは、ネピアグラスを乾燥後、最先端の技術を使って直接燃焼し、90%の効率で蒸気を発生させる。またネピアグラスに含まれる腐食性成分にも対応した設計になっている。

フィリピンにおけるバイオマス発電の普及のために、ネピアグラスによる発電の成功が期待されている。(2015年6月)

 

図1  累積発電設備容量(2013年)
図1  累積発電設備容量(2013年)
出典:フィリピン・エネルギー省HPを基に作成
https://www.doe.gov.ph/doe_files/pdf/02_Energy_Statistics/Power-Statistics-2013.pdf

 

図2  ネピアグラスによるバイオマス発電プラント建設地
図2  ネピアグラスによるバイオマス発電プラント建設地
出典:philstar HPを基に作成
http://www.philstar.com/business/2015/02/23/1426516/cleangreen-energy-build-12-mw-biomass-power-plant

 

参考資料:
• フィリピン・エネルギー省HP
https://www.doe.gov.ph/doe_files/pdf/02_Energy_Statistics/Power-Statistics-2013.pdf
• philstar HP
http://www.philstar.com/business/2015/02/23/1426516/cleangreen-energy-build-12-mw-biomass-power-plant
• フィリピンのバイオ燃料導入目標(トピックス2013年11月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1311_02.html
• タイにおけるネピアグラス・バイオガス発電の推進(トピックス2014年5月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1405_02.html

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