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再生可能エネルギーによる水素ステーションの設置

再生可能エネルギーによる水素ステーションの設置

燃料電池自動車は水素を燃料とし、CO2ではなく水しか排出しない環境性に優れた自動車である。トヨタ自動車蠅2014年12月に燃料電池自動車「MIRAI」の販売を始め、本田技研工業㈱も2015年度末までに燃料電池自動車の販売を開始する予定である。

このような燃料電池車の普及に欠くことの出来ないインフラは、燃料である水素を供給する水素ステーションであるが、経済産業省が策定した水素・燃料電池戦略ロードマップ(2014年)では、「2015年度内に四大都市圏を中心に100 箇所程度の水素供給場所を確保することを目指す」とされている。

現段階では化石燃料から製造された水素を供給する水素ステーションが大部分を占めているが、再生可能エネルギーから製造した水素を使用するステーションの開発も進められている。本田技研工業と水素ガス供給大手の岩谷産業㈱は、日本初の電気分解によるパッケージ型水素ステーションを開発して2014年9月にさいたま市東部環境センターに設置し、続いて2014年12月には北九州エコタウンセンターに設置した(表1参照)。

また、三菱化工機㈱・福岡市・九州大学・豊田通商(株)は、福岡市中部水処理センターに図1に示すように下水汚泥からメタン発酵により製造したメタンを原料とし、水素を供給するステーションを2015年3月に完成した。これは世界初の実証レベルの設備であり、国土交通省下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)として行われたものである。(2015年5月)


表1  電気分解によるパッケージ型水素ステーション仕様

  さいたま市東部環境センター 北九州エコタウンセンター
水素製造能力 1.5kg/日
水素供給圧力 35MPa
水素充填時間 2〜3分
水素貯蔵量 約18kg(92L水素ボンベ8本)
設置面積 7.8m2
電源 廃棄物発電 太陽光発電10kW+系統電力

出典:本田技研工業蝓.縫紂璽好螢蝓璽
http://www.honda.co.jp/news/2014/4140918.html
http://www.honda.co.jp/news/2014/4141215.html

 

図1 下水汚泥からの水素製造フロー
図1  下水汚泥からの水素製造フロー
出典:水素リーダー都市プロジェクト資料を基に作成
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/pamphlet/h26_mitsubishi.pdf

 

参考資料:
• 本田技研工業蝓.縫紂璽好螢蝓璽
http://www.honda.co.jp/news/2014/4140918.html
http://www.honda.co.jp/news/2014/4141215.html
• 燃料電池自動車の国内市場導入と水素インフラ整備に関する共同声明
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/11/01/nt11_0106.html
• 経済産業省 水素・燃料電池ロードマップ
http://www.meti.go.jp/press/2014/06/20140624004/20140624004.html
• 福岡市プレスリリース
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/48046/1/siryo.pdf
• 水素リーダー都市プロジェクト資料
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/pamphlet/h26_mitsubishi.pdf

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