HOME  >   トピックスアーカイブ  >  台湾における海洋エネルギー開発

台湾における海洋エネルギー開発

台湾における海洋エネルギー開発

台湾では、2014年から第2期国家エネルギープログラム(NEP II)が2018年末までの5年間の計画で進行中である。この中で、洋上風力発電および海洋エネルギーセンター(Offshore Wind Power and Marine Energy Focus Center)が中心となり、海洋エネルギーの開発が推進されている。開発対象は波力発電と、台湾の東側に沿って流れる黒潮のエネルギーを利用する潮流発電で、後者は黒潮発電と呼ばれている。このセンターが中心となって実施される開発には大学、研究機関および企業が参加し、実海域を使った小規模試験が行われている(表1参照)。

黒潮発電としてはWanchi Steel社のシステムのほかに、国立台湾海洋大学の独自開発および国立台湾大学と国立台湾海洋大学が共同開発したシステムがあり、ともに2機のローターがセットになり係留されるシステムが提案されている。

NEP IIの海洋エネルギー開発ロードマップでは、2016年末までに波力発電の商業化技術を完成し、2018年末までに商業機のプロトタイプ試験を完了する計画になっている。また、黒潮発電では2016年末までにプロトタイプの完成、2018年末までに海域での試験と改良のスケジュールになっている。NEP IIでは、自国への再生可能エネルギー導入と産業育成が大きな目的となっており、海外との協力も含め推進していくこととなっている。(2015年3月)

 

表1  台湾における海洋エネルギー発電システム開発例


実施機関 形式 最大出力 備考
波力発電 Industrial Technology Research Institute(ITRI) 浮体式 20kW 海域試験(2013年)
波高0.8m、波力エネルギー8.65kWに対し出力2.72kWで効率31.4%
Lisshan Co., 着底式 水槽試験
国立台湾海洋大学(NTOU) 着岸式 0.8kW 水槽試験(2012年)
潮流発電 国立台湾海洋大学(NTOU) 着底式 1.3kW 海域試験(2012年)
魚雷に似た形状
国立中山大学(NSYSU) 浮体式 5kW 海域試験(2013年)
浮体サイズ6×7×5mm
Wanchi Steel Co., 海中係留 50kW (第2世代) 海域試験(2013年)
ローター内発電機方式
国立台湾海洋大学 海中係留 原理検証中 2機のローターがセットになり係留されるシステム
国立台湾大学と国立台湾海洋大学 海中係留

出典:海洋再生エネルギーに関する国際ワークショップ資料から作成
http://www.classnk-rd.com/pdf/katsudou201408_C.pdf

 

参考資料:
• 海洋再生エネルギーに関する国際ワークショップ資料
http://www.classnk-rd.com/pdf/katsudou201408_C.pdf
• ITRIホームページ
https://www.itri.org.tw/eng/Content/MsgPic01/Contents.aspx?SiteID=1&MmmID=620170236661141772&MSid=620170255713633247
• 台湾国家エネルギープログラム IIの概要
http://www.tki-windopzee.nl/files/2014-07/Overview%20of%20Taiwan%20NEP-II%20%281%29.pdf

その他のトピックス