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ブルネイ・ダルサラームの再生可能エネルギー導入検討状況

ブルネイ・ダルサラームの再生可能エネルギー導入検討状況

ブルネイ・ダルサラームでは、2011年にエネルギー省が発表した2035年における再生可能エネルギー電力の導入目標値10%を基に検討が進められている。しかしながら、2012年の統計(図1参照)では、1次エネルギーに占める再生可能エネルギーはまだほとんどない状態であり、電力エネルギーでは、火力発電3,930GWhに対して、2GWhである。

2014年に公表されたエネルギー白書では、再生可能エネルギーによる発電量を2035年には954GWhにするとの目標が示された(図2参照)。

今後、再生可能エネルギーの導入を進めるために、ブルネイ工科大学では2014年の11月に、農業廃棄物の熱分解ガス化への利用可能性に関する研究結果を発表した。これによるとブルネイ・ダルサラームでは、表1に示すココナッツの殻、ココナッツの繊維、トウモロコシの繊維、籾殻および製材で発生するおがくずが熱分解ガス化の原料として使用可能であり、その中でもおがくずが水分量の少なさ、発熱量の点から最も有望であるとしている。

また、2011年にエネルギー省等により策定されたロードマップにおいて、2020年からの再生可能エネルギー発電の系統への接続、固定価格買取制度(FIT)等の導入が盛り込まれており、今後の再生可能エネルギー導入の本格化が期待される。(2015年1月)

 

図1 ブルネイの1次エネルギー供給(石油換算 百万トン)
図1  ブルネイの1次エネルギー供給(石油換算 百万トン)
出典:APECエネルギーデータベース
http://www.ieej.or.jp/egeda/database/

 

図2 再生可能エネルギー発電量の実績および目標値
図2  再生可能エネルギー発電量の実績および目標値
出典:ブルネイ・エネルギー白書2014
https://www.usasean.org/sites/default/files/uploads/Energy%20White%20Paper%202014.pdf

 

表1  2012年ブルネイ・ダルサラームにおけるバイオマス発生量

バイオマス種類 発生量(kg/年)
ココナッツの殻 11,812.3
ココナッツの繊維 25,101.2
トウモロコシの繊維 128,279.8
籾殻 351,204.0
おがくず 65,240.6

出典:ブルネイタイムズ記事

 

参考資料:
• APECエネルギーデータベース
http://www.ieej.or.jp/egeda/database/
• ブルネイ・エネルギー白書2014
https://www.usasean.org/sites/default/files/uploads/Energy%20White%20Paper%202014.pdf
• Brunei Times記事
http://www.bt.com.bn/frontpage-news-national/2014/03/27/brunei-targets-10-boost-renewable-energy-share-2035
•  ブルネイ・ダルサラームの再生可能エネルギーの現状(トピックス2013年11月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1311_05.html

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