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フィリピンの小水力発電普及への日本の協力

フィリピンの小水力発電普及への日本の協力

フィリピンは化石燃料資源に乏しい中、発電容量の約65%(2010年)を化石燃料に依存しており、エネルギー安全保障、環境問題、経済性の面から一層の再生可能エネルギーの導入が必要とされている。フィリピンでは2011年に発表された「国家再生可能エネルギー計画(2011-2030)」により、2010年に5,438MWであった再生可能エネルギー発電量を2030年までに15,304MWに引き上げる予定である。図1に示すように2010年時点で、水力発電と地熱発電の比率が高いのがフィリピンの特徴である。

水力発電に関しては、大規模水力発電以外の小水力発電に以下の理由で関心が集まっている。

  1. 大規模水力発電は、資金調達や環境社会配慮の観点から困難が生じている
  2. 稲作灌漑が全国的に張り巡らされ、小水力発電に適した地点が多い。
  3. 農村部への小水力発電の普及は、電化率の向上につながる。

関心の高まりを受け、日本の国際協力機構(JICA)では、小水力発電のため事業性評価を行い、設計・施工監理は東電設計が行い、イサベラ州では北陸精機が、イフガオ州では岩田地崎建設が建設して小水力発電建設無償援助事業を行っている。これを元に同地域で小型水力発電の普及が進むことが期待されている。

 

図1  再生可能エネルギー発電導入予定(累積設備容量)
図1  再生可能エネルギー発電導入予定(累積設備容量)
出典:フィリピンエネルギー省ホームページを基に作成
https://www.doe.gov.ph/microsites/nrep/index.php?opt=execSummary

 

表1  フィリピンにおける日本企業による小水力発電建設例

建設地域 設備容量(kW) 設置事業者 日本負担額 完工予定
イサベラ州 45 北陸精機
東電設計
1.47億円 2014年11月
イフガオ州 820 岩田地崎建設
東電設計
8.93億円 2015年2月

出典:JICAのプレスリリースページ
http://www.jica.go.jp/oda/project/1261110/index.html
http://www.jica.go.jp/oda/project/1261100/index.html
http://www.jica.go.jp/activities/schemes/grant_aid/state/2012.html
NEDAのプレスリリースページ
http://www.neda.gov.ph/?p=2516

 

図2  小水力発電建設地
図2  小水力発電建設地

 

参考資料:
• フィリピンエネルギー省ホームページ
https://www.doe.gov.ph/microsites/nrep/index.php?opt=execSummary
• フィリピンにおける再生エネルギー普及策(トピックス2013年2月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1302_06.html
• JICAのプレスリリースページ
http://www.jica.go.jp/oda/project/1261110/index.html
http://www.jica.go.jp/oda/project/1261100/index.html
http://www.jica.go.jp/activities/schemes/grant_aid/state/2012.html
• NEDAのプレスリリースページ
http://www.neda.gov.ph/?p=2516
• Globl interface Japanニュース
http://hri.hidajapan.or.jp/u/news/g4dz1ifmyhhtsd
• 北陸精機ホームページ
http://www.s-hokuriku.com/archimedes.html

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