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日本における木質チップの品質規格化

日本における木質チップの品質規格化

林地残材等の利用促進を図る手段として、木質バイオマスボイラの普及は有効な手段と考えられている。図1に示すように、木質チップボイラは北海道、東北地方を中心に導入されている。しかしながら、木質バイオマスボイラの設計・運転ノウハウはまだ体系化されておらず、トラブルが発生しており対策が望まれている。木質バイオマスボイラの燃料として、ペレット、チップ、薪があるが、燃料由来のトラブル防止策として、2011年に日本木質ペレット協会が「木質ペレット品質規格」を作成した。そして、2014年には、木質バイオマスエネルギー利用推進協議会が、「燃料用木質チップの品質規格」を策定し、運用を開始した。燃料側の規格を定めることで、水分の過剰による燃焼トラブルや、形状のばらつきによる燃料供給トラブルを回避できる。

表1に燃料用木質チップ品質規格の枠組みを示す。Class1の方が、Class4に比べ原料と水分量の面から発熱量が高く、200kW以下の小規模ボイラでも使用しやすい規格になっている。

Class4は、除塵装置を持つ中・大規模ボイラ(1MW以上)を想定している。このような規格を定めることで、装置開発メーカー、木質チップ加工メーカーおよび木質チップボイラ使用者が共通の認識を持つことが可能になり、今後のさらなる導入普及につなげることが可能になった。

 

図1  都道府県別チップボイラー導入施設数(2012年2月)
図1  都道府県別チップボイラー導入施設数(2012年2月)

注1)調査対象は
 燃焼効率80%以上で出力規模60kW以上
 廃棄物を含まない木材由来の固体燃料を直接燃焼して、温水や蒸気を取り出すシステム
出典:森のエネルギー研究所 「木質バイオマス人材育成事業報告書」
http://www.mori-energy.jp/pdf/lca_jinzaiikusei_houkokusho.pdf

 

表1  燃料用木質チップ品質規格の枠組み

項目 基準
Class 1 Class 2 Class 3 Class 4
原料
全木
未処理工場残材(化学的処理なし)
Class 1原料+
灌木
末木・枝条
林地残材
Class 2原料+
未処理リサイクル材(化学的処理なし)
Class 3原料+
樹皮
化学的処理の工場残材とリサイクル材
チップ寸法(注2) P8、P16、P25、P32
水分(注3) M25 or M35  M25、M35、M45、M55から選択
灰分 1.0%まで 1.5%まで ≦3.0% or ≦8.0%

(注2)P8は主要部(重量の80%以上)の最長部が8舒焚爾任△襪海箸冒蠹
(注3)M25は水分25%以下に相当
水分M=水分重量/木材重量×100%
ただし、木材重量=木質重量+水分重量
詳細は出典参照
出典:木質バイオマス利用促進協議会レポート

 

参考資料:
• 森のエネルギー研究所 木質バイオマス人材育成事業報告書
http://www.mori-energy.jp/pdf/lca_jinzaiikusei_houkokusho.pdf
• 木質バイオマス利用促進協議会レポート
• バイオマスボイラ普及促進会
http://81029.jp/biomass.html

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