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ベトナムでバイオマス発電導入のために優遇策実施

ベトナムでバイオマス発電導入のために優遇策実施

ベトナムでは今後も高まるエネルギー需要に対し、化石燃料の使用による経済的負担を低減するために、再生可能エネルギーの比率を高めることを目指す「ベトナム電力開発計画2011-2020(Vietnam Power Development Plan for 2011-2020 Period)」が実施されている。

再生可能エネルギーの中でも、バイオマス発電は風力発電と並びベトナムで有力視されている。そこで、バイオマスエネルギープロジェクトのための優遇策(政令24/2014/ND-CP)が2014年5月に施行された。内容は次のとおりである。

  1. 電力会社に対してバイオマス発電事業者から電力の全量買取義務を課し、発電事業者の申請後、6か月以内に売買契約を結ばなければならない。この契約の有効期限は20年間であり、延長も可能である。
  2. バイオマス発電プロジェクトでは、投資資金、投資保証、輸出保証の優遇および材料や製品の輸入税免除を受けることが出来る。さらに土地使用料や電力系統接続のための費用の免除が可能である。
  3. 電力買取価格は、5.8USセント/kWh (税抜)である。

一方、バイオマス発電に利用可能なバイオマスは、農業国であるベトナムでは豊富である。

現状はとうもろこし、キャッサバ等の可食用バイオマスが利用されているが、今後利用が期待できる非食用バイオマス発生量を図1に示す。また、図2にその発生量の総てを発電に適用できたと仮定した場合のバイオマスエネルギーポテンシャルを示す。発生量の大きいのは稲わらであり、エネルギー的にも稲わらが大きい。それに続くものが、薪、トウモロコシ残渣、籾殻である。長期的にはポテンシャルの大きい、これら非食用バイオマスを有効利用していくことが重要である。(2014年8月)

 

図1 ベトナムのバイオマス発生量(2010年)
図1  ベトナムのバイオマス発生量(2010年)
出典:VTT Technology Research Center of Finland:Development of biomass fuel chains in Vietnamから作成
http://www.vtt.fi/inf/pdf/technology/2013/T134.pdf

 

図2 ベトナムのバイオマスエネルギーポテンシャル(2010年)
図2  ベトナムのバイオマスエネルギーポテンシャル(2010年)
出典:VTT Technology Research Center of Finland:Development of biomass fuel chains in Vietnamから作成
http://www.vtt.fi/inf/pdf/technology/2013/T134.pdf

 

参考資料:
• vietnamplusニュース
http://en.vietnamplus.vn/Home/Biomass-power-projects-offered-preferential-treatments/20144/49019.vnplus
• VTT Technology Research Center of Finland:Development of biomass fuel chains in Vietnam
http://www.vtt.fi/inf/pdf/technology/2013/T134.pdf
• ベトナムの再生可能エネルギーは風力発電を重視(トピックス 2013年1月)
http://www.asiabiomass.jp/topics/1301_05.html

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