HOME  >   トピックスアーカイブ  >  未利用柑橘類廃棄物からバイオブタノール製造に成功

未利用柑橘類廃棄物からバイオブタノール製造に成功

未利用柑橘類廃棄物からバイオブタノール製造に成功

みかんの廃棄物からバイオブタノールを生産することに成功したことが2014年6月に三重大学から発表された。これは2013年度の新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)の新エネルギーベンチャー技術革新事業として、三重県の中小企業である辻製油株式会社と株式会社中野および三重大学で行われた研究の成果である。このバイオ由来のブタノールは地産地消の燃料として、ビニールハウス用ボイラ燃料や農機具の燃料として期待されている。

今回研究開発されたプロセスは次のようなものである。(図1参照)

  1. みかんの皮に含まれ天然香料で有用成分ではあるが、発酵阻害物質である脂溶性リモネンを前処理で抽出し、良質のセルロース系バイオマスを得る。
  2. 前処理・糖化・発酵を段階的に行う従来プロセスに代わり、新規微生物一貫生産プロセス(CBP:Consolidated bioprocessing)を利用して、一つのタンク内で糖化・発酵しバイオブタノールを生産する。

三重県では、2013年にバイオマスから燃料や化学製品を創出する取り組みとして、「みえバイオリファイナリー研究会」を設立した。この研究もその一環で実施されたもので、2014年度はベンチモデル評価、2015年度はシステムの全体設計と事業計画の策定、そして2016年度は三重県御浜町に実証プラントを建設する予定である。(2014年8月)

 

図1 新規微生物一貫生産プロセスのフロー
図1  新規微生物一貫生産プロセスのフロー
出典:JST 新技術説明会資料「未利用柑橘類からのバイオ燃料生産」から作成
https://www.jstshingi.jp/abst/p/14/1411/tokai3_2-8.pdf

 

参考資料:
• JST 新技術説明会資料「未利用柑橘類からのバイオ燃料生産」
https://www.jstshingi.jp/abst/p/14/1411/tokai3_2-8.pdf
• 生物工学会誌2013年11号
http://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/9111/9111_branch_spirit.pdf

その他のトピックス