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オーストラリア産ユーカリによる航空機用バイオ燃料

オーストラリア産ユーカリによる航空機用バイオ燃料

2014年の5月21日にInnovating with Asia 2014 Conference において、オーストラリアの未来農業共同研究センター(Future Farm Industries Cooperative Research Centre)は、ユーカリ由来のバイオ燃料がスイスの国際イニシアチブ「持続可能なバイオ原料円卓会議RSB(Roundtable for Sustainable Biomaterials)」の基準を満たして航空機用として使用可能であることを報告した。

ユーカリ由来バイオ燃料プロジェクトの参加企業は、フランスの航空機メーカーであるエアバス、航空会社のヴァージン・オーストラリア、オーストラリアのバイオオイル製造会社のリニューアブル・オイル・コーポレーション、カナダのバイオオイル製造会社ダイナモーティブ、フランスの研究機関IFPエネルジー・ヌーベル(IFPEN)である。ユーカリジェット燃料の製造には、従来技術の高速熱分解法とダイナモーティブ、IFPENが開発した触媒を使用した高純度化法であるCLHUBプロセス(Catalytic Low Hydrogen Upgrading of Bio-oil)を使用している。

前述の未来農業共同研究センターは、ユーカリジェット燃料のCO2削減についても報告している。報告書では、パース・シドニー間のフライトで化石燃料由来のJet-A燃料を使用した場合に対して40%のCO2の削減が可能と記載されている。

ユーカリはやせた土地で栽培が可能で、食用植物と競合しないため、オーストラリアに適したバイオ燃料である。バイオ燃料の製造プロセス及びユーカリの栽培方法について、パースに近い南西オーストラリアのグレート・サザン地域をモデルとして研究が続けられる予定である。(2014年7月号)

 

表1 ユーカリジェット燃料のライフ・サイクル・アセスメント(LCA)

対象 評価範囲 温室効果ガス排出(ton-CO2換算) 削減量
100%バイオジェット燃料(ユーカリ栽培を含む) Jet-A(ユーカリ栽培を含まない)
ジェット燃料システム 商業フライト
(パース〜シドニー間)
35.6 59.4 40%

出典:未来農業共同研究センターレポート(5.16MB)
http://www.futurefarmonline.com.au/LiteratureRetrieve.aspx?ID=171342

 

図1 ユーカリジェット燃料の研究対象地域
図1 ユーカリジェット燃料の研究対象地域
出典:Mallee Jet Fuel at Perth Airport 2021
http://www.futurefarmonline.com.au/LiteratureRetrieve.aspx?ID=171341

 

参考資料:
• Innovating with Asia 2014 Conference HP
http://www.conference.crca.asn.au/index.php/program/overview
• 未来農業共同研究センターHP
http://www.futurefarmonline.com.au/research/new-woody-crops/sustainable-jet-fuel.htm
http://www.futurefarmonline.com.au/AnnouncementRetrieve.aspx?ID=87361&A=SearchResult&SearchID=7403222&ObjectID=87361&ObjectType=7
• 持続可能なバイオ原料円卓会議RSB(Roundtable for Sustainable Biomaterials) HP
http://rsb.org/

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