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藻類バイオ燃料車の公道試験開始(日本)

藻類バイオ燃料車の公道試験開始(日本)

筑波国際戦略総合特区の「藻類バイオマスエネルギーの実用化」プロジェクトにおいて、微細藻類から作られたバイオ燃料を混ぜた軽油によるディーゼル車走行試験が2014年3月24日に開始された。藻類産生オイル(炭化水素油)を燃料とした自動車が、公道を走行することは国内で初めてのケースである。上記プロジェクトの一環として、筑波大学、つくば市、茨城県及び関彰商事株式会社、シナネン株式会社が走行試験に関する協定書を取り交わし2015年度まで継続して試験を行う予定である。また、上記プロジェクトは表1に示すように2012年に開始された。2014年度にはディーゼル車走行試験開始と同時に、耕作放棄地等を活用し炭化水素油を産生する藻類の大量生産技術の確立を目指す「藻類バイオマスエネルギー大規模実証施設」も竣工した。このプロジェクトは2020年に1万4千トン/年の炭化水素油の生産能力を持つ設備を完成することを目標としている。

微細藻類を原料として生産される藻類産生オイルは生産効率が高く、図1に示すように1ha当たりの年間の潜在的燃料生産量は、微細藻類の場合、トウモロコシの340〜800倍、パーム油の10〜23倍になる。このプロジェクトは、筑波大学の渡邉・彼谷研究室の研究成果が元となっており、微細藻類としては、「ボトリオコッカス」と「オーランチオキトリウム」が研究対象とされている。 (2014年6月号)


表1 筑波国際戦略総合特区の「藻類バイオマスエネルギーの実用化」プロジェクト目標年度

年度 内容 備考
2012年度 藻類の屋外大量培養技術の確立に向けた実証実験  
2013〜2015年度 藻類産生オイルを燃料としたディーゼル車の公道走行試験 2014年3月24日に開始
2013〜2015年度 実証プラントによる藻類産生オイルの生産 2014年3月24日「藻類バイオマスエネルギー大規模実証施設」竣工
年間正味14トンの炭化水素オイル生産を目標(最終目標2haの耕作放棄地利用には農地法の特例措置が必要)
2020年度 1万4千トン/年の炭化水素油の生産能力を持つ設備を完成を目標とする  

出典:筑波国際戦略総合特区 ホームページを元に作成
http://www.tsukuba-sogotokku.jp/project/project3_measure/

 

図1 各種作物・微細藻類のオイル生産能の比較

注:
微細藻類(1)はバイオマス(乾燥重量)の70%がオイルの種培養株:ボトリオコッカス、オーランチオキトリウムのごく一部の培養株
微細藻類(2)はバイオマス(乾燥重量)の30%がオイルの種あるいは培養株:クロレラ等多くのオイル産生藻類

図1 各種作物・微細藻類のオイル生産能の比較
出典:筑波大学 筑波大学渡邉信研究室ホームページを元に作成
http://www.algae-biomass-tsukuba.jp/watanabe-kaya-lab/02project/index.html

 

参考資料:
• 筑波国際戦略総合特区 ホームページ
http://www.tsukuba-sogotokku.jp/project/project3/
• 藻類バイオマスエネルギー研究拠点 ホームページ
http://algae-biomass-tsukuba.jp/index.html
• 筑波大学 筑波大学渡邉信研究室ホームページ
http://www.algae-biomass-tsukuba.jp/watanabe-kaya-lab/index.html
• シナネン株式会社 プレスリリース
http://www.sinanen.com/info/pdf/140324.pdf

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