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製鉄所の排ガスからのバイオ燃料製造

製鉄所の排ガスからのバイオ燃料製造

2005年にニュージーランドで設立され、米国イリノイ州に本社を持つグローバル企業であるランツアテック(Lanzatech)社は、微細藻類を用いてCOまたはCO2からエタノールを得る図1に示すガス発酵技術(Gas fermentation)を開発している。同社はこの技術を利用して、中国のBaosteel(宝鋼製鉄所)とShougang steel(首鋼製鉄所)に排ガスを利用してエタノールを300t/年製造する実証プラントを運転しており、さらに2014年には中国において2基の商業炉が稼働する予定である。

またランツアテック社は、インド石油(Indian Oil Corp)とインド政府機関のバイオ技術省(Department of Biotechnology)との共同開発により、上記の発酵技術をベースとした、排ガス中のCO2をガス発酵技術により酢酸類を製造する技術開発に成功したと2013年8月14日に発表している。さらに、この酢酸類を栄養源にして遺伝子組み換えしたシアノバクテリアを用いた油生成技術の実用化をインドのJindal Steel and Power Ltd(JSPL)と共同開発で行っており、2018年までに50万トン/年の商業化を目指すとしている。

今後も成長を続ける中国やインドの製鉄業からのCOまたはCO2排出を有効利用する研究開発に対し、2014年3月には三井物産が主導してランツアテック社に対する6,000万ドルの資金支援が実現している。(2014年5月)

 

図 排ガスからのエタノール製造プロセスイメージ図
図1 排ガスからのエタノール製造プロセスイメージ図
出典:Lanzatechホームページから作成
http://www.lanzatech.com/content/lanzatech-process

 

参考資料:
• Lanzatech プレスリリース20130619
http://www.lanzatech.com/sites/default/files/imce_uploads/lanzatech_siemens_for_us_newswire.pdf
• Lanzatech プレスリリース20130814
http://www.lanzatech.com/sites/default/files/imce_uploads/lanzatech_partners_with_indias_centre_for_advanced_bio-energy_research.pdf
• Lanzatech プレスリリース20140326
http://www.lanzatech.com/sites/default/files/imce_uploads/series_d_lanzatech.pdf

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