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韓国済州島のスマートグリッド実証事業

韓国済州島のスマートグリッド実証事業

韓国ではスマートグリッドを国家の戦略的産業として位置づけ、2009年に済州島でスマートグリッド実証事業をスタートした。2010年にはスマートグリッド国家ロードマップを発表し、さらに2011年には世界初のスマートグリッド支援に係る法律を制定している。

スマートグリッドとは、発電所・送電系統・需要家の電力ネットワークを情報通信技術の活用により、高効率・高信頼性の電力供給を実現するものであり、風力発電や太陽光発電の出力変動に対応し、再生可能エネルギーの大量導入を可能にする手段としても期待されている。

韓国の最南端に位置する済州島は、付近を暖流である対馬海流が流れており、温暖な気候で観光地としても知られている。また、韓国の中では、風力発電や太陽光発電の適地となっている。図1に韓国の風速分布図を示す。

済州島の実証事業は、2009年12月から2011年5月までのシステム設置のための第1段階と、2011年6月から2013年5月までの統合運転期間に分けて実施された。テーマは、スマート地域(Smart place)、スマート運輸(Smart Transportation)、スマート再生可能エネルギー(Smart renewable)等に分けて多数の企業が参加し実施された。表1に済州島スマートグリッド実証事業例を示す。

この実証事業を進める中で、2012年に済州道庁は、風力発電など再生可能エネルギーのみを利用して発電し、自動車として電気自動車のみを利用するカーボンフリー島の実現を目指す「Carbon Free Island Jeju by 2030」を発表した。(2014年5月)

 

 図1 韓国の風速分布図
図1 韓国の風速分布図
出典;EWEC(欧州風力発電協会)資料
http://proceedings.ewea.org/ewec2009/allfiles2/30_EWEC2009presentation.pdf

 

表1 済州島スマートグリッド実証事業例

テーマ 内容 参加企業
スマート地域 スマートメータの設置(1,340世帯)、ルーフトップ太陽光発電の設置(114世帯)など SKテレコム、LG電子、韓国電力、サムソン電子など
スマート運輸 電気自動車(30台)、充電器設置(95基) 韓国電力、SKイノベーションなど
スマート再生可能
エネルギー
風力発電(1.5MW×3)、太陽光発電(100kW)、電力貯蔵システム 韓国電力、現代重工業、ポスコICTなど

出典:各種資料から作成

 

参考資料:
• コリアネット ニュースフォーカス
http://japanese.korea.net/NewsFocus/Sci-Tech/view?articleId=89815
• JEJU SMART GRID TEST-BED ホームページ
http://smartgrid.jeju.go.kr/eng/contents/index.php?mid=01
• Korea Power Exchange 資料
http://www.ifema.es/ferias/genera/2013/jornadas/ree28/man_geun.pdf
• Korea smart grid institute  ホームページ
http://www.smartgrid.or.kr/10eng3-1.php
• EWEC(欧州風力発電協会)資料
http://proceedings.ewea.org/ewec2009/allfiles2/30_EWEC2009presentation.pdf

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