HOME  >   トピックスアーカイブ  >  日本における下水汚泥活用の状況

日本における下水汚泥活用の状況

日本における下水汚泥活用の状況

日本の下水道普及率は2013年3月末で76.3%となっており、下水汚泥は乾燥ベースで220万トン以上が発生している。下水汚泥には60〜80%の有機物が含まれており、量的・質的に安定したエネルギー資源であるが、バイオガスや汚泥燃料等、エネルギー利用率は2011年度で12.6%にとどまっている(図1)。

下水汚泥は80%近くがリサイクル活用されているが、セメント資材等のマテリアルリサイクルが大半を占めている状況で(図2)、政府は2009年の「バイオマス活用推進基本法」において、下水汚泥のバイオガス化等、エネルギー利用を推進することで2020年に85%のリサイクル活用を目指している。このような状況下、各自治体はエネルギー利用の実用化や計画を進めている。表1にその例を示す。また、国土交通省は「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」でエネルギー利用の研究開発を進めている。(2014年3月号)

 

図1 汚泥中のバイオマスの利用(2011年度)
図1 汚泥中のバイオマスの利用(2011年度)
出典:国土交通省ホームページ
http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000124.html

 

図2 下水汚泥のマテリアル利用推移
図2 下水汚泥のマテリアル利用推移
※2011年度は東日本大震災の影響で埋立等処分が増えている
出典:国土交通省ホームページ
http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000124.html

 

表1 下水汚泥のエネルギー利用例と計画

実施自治体 内容
東京都 下水汚泥を800℃でガス化し、発生ガスで発電を実施している。
神戸市 嫌気性発酵によってバイオガスを発生させ、精製後、都市ガス導管へ注入している。
横浜市 嫌気性発酵によってバイオガスを発生させ、焼却炉の燃料と発電に利用している。
栃木県 県内7カ所の浄化センターのうち4カ所で、下水汚泥のバイオガス化による発電設備を2015年3月までに導入することを計画。

 

参考資料:
• 日本下水道協会「下水道処理人口普及率」
http://www.jswa.jp/rate/
• 国土交通省下水道部「資源・エネルギー循環の形成」
http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000124.html
• 下水汚泥エネルギー化技術ガイドライン(案)
http://www.mlit.go.jp/common/000161273.pdf
• 農林水産省「バイオマス活用推進基本計画」
http://www.maff.go.jp/kinki/kikaku/baiomass/pdf/kihonkeikaku.pdf
• NEDOプロジェクト実用化ドキュメント(東京都下水道局)
http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/jyoushi_2011/metawater/index.html
• 新エネ大賞(新エネ大賞(こうべバイオガス)
http://www.nef.or.jp/award/kako/h23/p09.html
• 横浜市南部汚泥資源化センター
http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/gesui/centerinfo/13src/#gaiyo
• スマートジャパン(栃木県)
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/19/news018.html
• 下水道革新的技術実証研究(B-DASH)
http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/bdash.htm

その他のトピックス