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バイオマス原料の輸送コスト低減

バイオマス原料の輸送コスト低減

バイオマスは世界における一次エネルギー供給の10%以上を占めており、2004年から2012年の間のバイオマス発電設備容量で約2倍(図1)、薪の利用等を除いた近代的バイオマス熱利用の設備容量も1.3倍に増加している(図2)。

太陽光や風力等の再生可能エネルギーと違い、バイオマスは燃料として使用する必要があり、バイオマス発電では、発電コストの内40〜60%が燃料コストと言われている。特に日本の未利用材を使用するケースでは諸費用を含めて約70%と言う試算結果も報告されている(図3)。

この燃料コストを低減するため、日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や、フィンランド技術研究センター (VTT)は、嵩密度を高くしたり、荷揚げ速度を速くするなどの、輸送効率を向上するための研究開発を進めている(表1)。(2014年3月号)

 

図1 バイオマス発電設備容量の推移
図1 バイオマス発電設備容量の推移
出典:Renewable Energy Global Network編:自然エネルギー世界白書より作成
http://www.ren21.net/REN21Activities/GlobalStatusReport.aspx

 

図2 バイオマス熱利用設備容量の推移
図2 バイオマス熱利用設備容量の推移
出典:Renewable Energy Global Network編:自然エネルギー世界白書より作成
http://www.ren21.net/REN21Activities/GlobalStatusReport.aspx

 

図3 未利用材使用のバイオマス発電のコスト構成
図3 未利用材使用のバイオマス発電のコスト構成
出典:経済産業省 調達価格等算定委員会(第4回H24.4.3)
「全量買取制度における木質バイオマス資源別電力単価シミュレーション総括」より作成
http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/pdf/004_05_00.pdf

 

表1 バイオマス輸送コスト低減の研究開発

研究開発事業体 内容 期間
日本 NEDO 稲わらの収穫現場近くに設置可能な可搬式ペレット化システムを開発。輸送するバイオマスの嵩比重が0.2から0.6へ向上した。 2009年度〜2012年度
フィンランド VTT ベトナムのハノイエネルギー総合工学研究所と連携し、稲の籾殻の輸送において、輸送船の大型化(15トン→25トン)と、荷揚げを人力から気流輸送に変更する事で輸送コストを20%削減した。 2009年〜2012年

 

参考資料:
• VTTホームページ
http://www.vtt.fi/inf/pdf/technology/2013/T134.pdf
• NEDOホームページ
http://www.nedo.go.jp/
• IRENAホームページ
http://www.irena.org/DocumentDownloads/Publications/RE_Technologies_Cost_Analysis-BIOMASS.pdf
• REN21ホームページ
http://www.ren21.net/REN21Activities/GlobalStatusReport.aspx

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