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マレーシアのバイオマス燃料輸出

マレーシアのバイオマス燃料輸出

マレーシア政府機関エージェンシー・イノバシ・マレーシア(Agensi Inovasi Malaysia :AIM、マレーシア革新技術推進機関)によると、「国家バイオマス戦略2020(NBS 2020)は、第一にパームヤシのバイオマスに重点を置いている」と説明している。この戦略の中で、マレーシアのパーム油産業の生産高は、2012年に8,300万トンであるが、2020年までに約1億トンに成長すると予測している。

パームからの搾油に伴い発生するバイオマス燃料のパームヤシガラ(Palm Kernel Shell:PKS)は、すでに日本、中国、タイ、ヨーロッパ等向けに発電燃料用として輸出されている(図1参照)。今後、パーム油の増産に伴いパームヤシガラ(Palm Kernel Shell:PKS)も増える見通しであり、それにより輸出余力も増えることになる。図2に、パームヤシからの発生する5種類バイオマスの生産量見通しを示す。(図中の増加分でも数字記載部分と同じ比率で5種類バイオマスが含まれる。)

2012年7月に日本で再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が導入され、バイオマス発電事業の採算性が改善されたが、さらに国内バイオマスの発生量の変動をカバーし、発電規模を保つために海外からのバイオマス燃料の輸入を考える事業者がでてきた。このような日本国内のニーズに対し、例えば、2013年秋にJFE商事がバイオマス燃料事業への参入を決め、マレーシア・サバ州にバイオマス燃料のパームヤシガラ(PKS)を販売する現地会社「JSバイオマスリソーシーズ」を設立した。同社では現在、協力会社(Human&Eco Energy Resources Development)にてサワラク州のビンツルにある43の工場の販売量を確保しており、年間で約176,000tの販売を可能にしている。

また、日本の新エネルギー開発株式会社は子会社(New Energy Development Dumai)を2013年にインドネシアに設立し、2014年6月からの日本向けの輸出開始を目指している。(2014年2月)

 

図1 マレーシアからのパームヤシガラの輸出フロー図
図1 マレーシアからのパームヤシガラの輸出フロー図

 

図2 パームヤシからの発生する5種類バイオマスの生産量見通し
図2 パームヤシからの発生する5種類バイオマスの生産量見通し
出典:(マレーシア)国家バイオマス戦略2020(NBS 2020)
http://www.cmtevents.com/MediaLibrary/BStgy2013RptAIM.pdf

 

参考資料:
• マレーシア国家バイオマス戦略2020(NBS 2020)
http://www.cmtevents.com/MediaLibrary/BStgy2013RptAIM.pdf
• JFE商事株式会社
http://www.jfe-shoji.co.jp/wp-content/uploads/2013/11/malaysia_j.pdf
• 新エネルギー開発株式会社
http://www.n-e-d.net/pks.html

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