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関門海峡潮流発電実証試験完了

関門海峡潮流発電実証試験完了

潮流発電は、月と太陽の引力で生じる潮の干満によって規則的に流れる潮流のエネルギーを利用した発電方式である。流速は地形の影響を受け、海峡や水道など流路の幅が狭い地点では流速が速くなる。関門海峡は、潮流のスピードが最大で毎秒4.8メートル程あり、日本国内でも有数の潮流が速い海峡である。

表1に示すように、北九州市では、2009年度に賦存量や利用可能量の調査を始め、2012年3月に発電システムの設置を行った。その後、約1年7ヶ月間にわたる実証試験を行い、2013年10月にメンテナンスや発電量に関するデータ収集を完了した。発電に使用する水車は九州工業大学が開発した最大出力1.4kWの小形ダリウス型水車(垂直軸水車)が使用され、設置された桟橋付近の比較的遅い流速でも20%を超える発電効率が得られた。

また、潮流発電は、表2に示すようにNEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)における海洋エネルギー技術開発プロジェクトでも取り上げられ、研究開発が進められている。(2014年2月)

 

図1 潮流ポテンシャルマップ (単位kW/m2)
図1 潮流ポテンシャルマップ (単位kW/m2
出典:2011年 NEDO成果報告書「海洋エネルギーポテンシャル把握に関する業務」

 

表1 関門海峡潮流発電実証試験の経緯

  実施内容 補助事業 実施主体
2009年 関門海峡における潮流賦存量等の調査 総務省「緑の分権改革」推進事業 北九州市
2011年 ニッカウヰスキー門司工場の桟橋を実験場所に選定 FAIS(財団法人北九州産業学術推進機構)「平成23年度低炭素化技術拠点形成事業【ミニ実証事業】」補助金 北九州市、九州工業大学(平木研究室)、株式会社九州テクノリサーチ
協力:ニッカウヰスキー
2012年3月 設置工事完了
2012年12月 ニッカウヰスキー株式会社門司工場にある赤レンガ倉庫前の花壇にて、LEDイルミネーション点灯開始
2013年10月 実証試験完了
潮流発電装置の引き上げ

出典:北九州市ホームページ
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/00200009.html#SUB9

 

表2 NEDOにおける潮流発電開発

研究テーマ 実施事業者 設備容量(検討中) 事業期間
着定式潮流発電 川崎重工 定格1000kW級 2011〜2015年度
浮体式潮流発電 三井海洋開発 500kW級(風車)
50kW級(水車)
2012〜2015年度
橋脚利用式潮流発電 五洋建設
広島工業大学
ナカシマプロペラ
100kW級 2012〜2015年度

2013年度 海洋再生可能エネルギーセミナー NEDO発表資料
http://www.classnk-rd.com/pdf/katsudou201312_C.pdf

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