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日本の洋上風力発電所(着床式)の状況

日本の洋上風力発電所(着床式)の状況

洋上風力発電には、水深の浅い沿岸部に適した着床式と、50mから200m程度の水域に適した浮体式がある。浮体式風力発電に関しては、数年後の実用化を目指して実証研究が始まったばかりであり、現時点で洋上風力発電と言えば着床式を示すと考えてよい。

現在、設置されているものはほとんどが着床式であり、図1に示すように欧州で導入が進んでいる。世界の洋上風力の累積設備容量は2012年末時点で5,415MWで、全風力発電の累計設備容量282,430MWの約2%に過ぎないが、欧州風力発電協会は洋上風力発電を2020年までに40,000MW、2030年までに150,000MWを導入する目標を掲げている。最近では2013年7月に英国で世界最大の洋上風力発電所London Array(630MW)の運転が開始された。

日本における洋上風力発電は、表1に示すように2004年から導入されているが、本格的な沖合における着床式洋上風力発電については、NEDOの洋上風力発電実証研究として2013年から銚子沖と北九州沖に設置され、相次いで実証運転が開始されている。

銚子沖は日本において特にうねりの強い海域であり、北九州沖は台風の影響を受けやすい海域である。このような地域に風車とともに洋上風況観測タワーを設置することで、今後の導入のためのデータを収集する計画である。(2014年1月号)

 

図1 積算洋上風力発電導入量2012年
図1 積算洋上風力発電導入量2012年
出典:GWECホームページ
http://www.gwec.net/global-figures/global-offshore/

 

表1 日本の洋上風力発電所(着床式)

完成年 建設地 計画の概要 設備容量(kW)
2004年 北海道
(せたな町)
国内初の洋上風力発電所「風海鳥」
VESTAS社製風車、瀬棚港内の海岸から約700m水深13mに建設された。
600×2
2004年 山形県
(酒田市)
VESTAS社の風車が水深4mの水路内に建設された。 2,000×5
2009年 茨城県
(神栖市)
富士重工製風車が沖合40〜50mに建設された。モノパイル式基礎 2,000×7
2,000×8(2013年追加設置)
2012年 千葉県
(銚子市)
NEDO洋上風力発電実証研究
日本初の洋上沖合風力発電所として銚子沖の離岸距離約3.1km、水深約11.9mの位置に三菱重工製の風車が建設された。重力式基礎(東京電力、東京大学、鹿島建設)
2,400×1
2013年 福岡県
(北九州市)
NEDO洋上風力発電実証研究
離岸距離約1.3km、水深約14mの地点に日本製鋼所製の風車を建設した。ジャケット重力式基礎( Jパワー、五洋建設、新日鉄住金エンジニアリング、東京大学、港湾空港技術研究所、伊藤忠テクノソリューションズ)
2,000×1

出典:
せたな町ホームページ
http://www.town.setana.lg.jp/modules/tinycontents/index.php?id=27
サミットウインドパワー社酒田発電所
http://swp.jp/02business_1sakata.html
ウインドパワーかみす洋上風力発電所
http://komatsuzaki.co.jp/windpower/kamisu.php
東京電力プレスリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2013/1225088_5117.html
Jパワープレスリリース
http://www.jpower.co.jp/news_release/2013/06/news130627.html

 

参考資料:
• 日本風力エネルギー学会誌 Vol.37,No.2
• London Arrayホームページ
http://www.londonarray.com/
• 2013年12月 トピックス 浮体式洋上風力発電実証試験機が相次いで運転開始
http://www.asiabiomass.jp/topics/1312_05.html

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