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カンボジアにおけるバイオマス利用実証試験

カンボジアにおけるバイオマス利用実証試験

カンボジアでは、労働人口の約70%が農業に従事しており、農地の90%が水田で稲作が盛んである。一方、図1に示すように村落電化計画が進められているが、カンボジア全体の電化率は24%であり、農村地区の電化率はさらに低いことから、送電網の整備とともに再生可能エネルギーによる分散型発電がその対策とされている。したがって、農村地域で豊富に生産される農業産物残滓である表1の籾殻、ゴムの木、バガス、カシューナッツ殻から発電を行うことが検討されている。

NEDOでは、2011年からプノンペンの南に位置するタケオ県の精米所に籾殻ガス化発電設備を設置し、実証試験を行っている。また、カンボジア鉱工業エネルギー省(Ministry of Industry ,Mines and Energy)は、2013年2月にバイオマス燃料による再生可能エネルギー発電技術開発を4年間、予算5.6百万USドルのプロジェクトとして行うことを発表した。食品加工・衣類工場、レンガ炉、ゴム工場、精米所の5分野を対象とし、UNIDO(the United Nations Industrial Development Organization)とGEF(Global Environment Fund)が技術的・経済的支援を行うことになっている。

また、日本企業の取組としては、中国電力等がカンボジア工科大学と共同で、ジェトロファ種子の搾油残滓と、籾殻など農業産物残滓の混合物をガス化して得られたバイオガスを、ジェトロファ油に加えた混焼発電の実証試験を行っている。(2013年12月号)

 

図1  村落電化計画
図1  村落電化計画
出典:The 2nd EAS Energy Efficiency Conference 資料
http://www.eria.org/events/5.%20Mr.Toch%20Sovanna%20-%20The%20Potential%20of%20Renewable%20Energy%20in%20Cambodia.pdf

 

表1  カンボジア全国の農業産物残滓発生量(2010年)

種類 発生量(万トン/年)
籾殻 100
ゴムの木 25
バガス 10
カシューナッツ殻 1

出典:The Renewable Energy Asia 2011 comprising the FAO sustainable Bio-energy Symposium
and the 2nd Bio-energy Regional Policy Dialogue資料
http://www.fao.org/fileadmin/templates/rap/files/meetings/2011/110603_cambodia.pdf

 

参考資料:
• Globaltimesニュース
http://www.globaltimes.cn/content/761510.shtml
• NEDO カンボジアバイオマス(籾殻)基礎調査.
http://www.nedo.go.jp/content/100159088.pdf
• 2012年1月 トピックス カンボジアで籾殻発電の実証開発事業が開始
http://www.asiabiomass.jp/topics/1201_04.html
• 中国電力プレスリリース
http://www.energia.co.jp/press/10/p101005-1.html

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