HOME  >   トピックスアーカイブ  >  沖縄の海洋温度差発電稼動

沖縄の海洋温度差発電稼動

沖縄の海洋温度差発電稼動

日本の最南端にあり海水温が高く、海洋温度差発電の適地である沖縄県の久米島で、2013年6月に海洋温度差発電の実証プラントが運転を開始した(図1)。海洋温度差発電は、図2に示す表層の暖かい海水(22〜29℃)と、深層から組み上げた冷たい海水(5〜8℃)の温度差を利用している。原理は温泉発電に利用されるバイナリー発電と同様で、暖かい海水で作動媒体を蒸発させ、その蒸気でタービンを回して発電し、その後蒸気を冷たい海水で液体に戻し、循環させる。ただし、海水は温泉よりも温度が低いので、チタン製のプレート熱交換器という高性能の熱交換器を使用している。

今回運転を開始した実証設備は、50kWの発電能力であり、2014年末まで実証し、そのデータを反映して1000kWクラスのプラントを開発する予定である。久米島では、汲み上げた海洋深層水を発電だけでなく、エビや海藻の養殖や植物工場の空調等への複合的な利用を計画している。

一方、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)では、2011年〜2015年の予定で海洋エネルギー技術研究開発プロジェクトが行われている。その中で海洋温度差発電は、2020年時点で発電コストを20円/kWhにするために、熱交換器の性能を従来の30%向上させるというコンセプトを検証したところである。今後、スケールモデルで実用化に向けた開発を行う予定である。

 

図1 久米島海洋温度差発電設備
図1 久米島海洋温度差発電設備

 

図2 久米島周辺海域の季節別海水温度分布
図2 久米島周辺海域の季節別海水温度分布
出典 久米島海洋深層水複合利用基本調査(概要版)図表集
JODC(日本海洋データセンター)海洋温度データベース
http://www.town.kumejima.okinawa.jp/industry/deepocean_water_inspection_slip.html

 

参考資料:
• 海洋温度差発電実証設備パンフレット
http://www.town.kumejima.okinawa.jp/industry/pdf/demonstration_facility_panf.pdf
• 久米島海洋深層水複合利用基本調査
http://www.town.kumejima.okinawa.jp/industry/deepocean_water_inspection_slip.html
• 横河電機プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/cp/press/2012/pr-press-2012-0709-ja.htm
• 新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)海洋エネルギー技術研究開発中間評価
http://www.nedo.go.jp/content/100536311.pdf

その他のトピックス