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九州で進む温泉発電導入

九州で進む温泉発電導入

地熱発電は、新たに地中から蒸気を得るために井戸を掘る必要があり、地元の理解、掘削調査、環境アセスメント、設備建設の手順が必要であるため、設置に10年程度必要である。これに対し、地熱発電の一種である温泉発電はすでにある温泉用のくみ上げ設備を使用するので、建設費を安く抑えることができ、しかも短期間で発電を開始することができる。

2012年7月に開始された再生エネルギー固定価格買取制度の対象にもなっているため、湯量に余裕のある温泉地域で導入が活発化している。特に九州で図1に示すような温泉発電が進められている。発電設備容量15MW未満の場合、買取価格は税込み42円/kWhで期間は15年になる。太陽光発電の設備利用率が約12%であることに対して、温泉発電では約70%と高く安定した発電が可能である。

温泉発電では、地熱発電が高温の蒸気を使用するのと異なり、100℃以下の温泉水を熱源とするため、バイナリー発電という方式を使用する。これは、温泉水の熱で沸点の低い熱媒体を蒸発させて、その蒸気でタービンを回転し発電を行うものである。バイナリー発電装置は焼却施設などの排熱発電にも利用可能なため、パッケージ化された商品が表1に示すメーカーで開発されている。

 

図1 九州の温泉発電
図1 九州の温泉発電

 

表1 パッケージ型バイナリー発電装置

  神戸製鋼所 IHI アネスト岩田 アルバック理工
発電容量 60kW 20kW 5.5kW 3kW
熱源温度 70〜95℃ 70〜95℃ 90℃ 90℃
熱媒体 Hfc245fa
(代替フロン)
Hfc245fa
(代替フロン)
Hfc245fa
(代替フロン)
販売開始 2011年 2013年 2013年秋予定 2013年秋予定
備考 長崎県雲仙市小浜温泉に設置   別府温泉で実証試験中 (株)リッチストーン、産業技術総合研究所との共同開発

 

参考資料:
• 九州電力プレスリリース
http://www.kyuden.co.jp/press_h130228-1.html
• JFEエンジニアリングプレスリリース(メディポリス指宿)
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2013/20130220.html
• 一般社団法人 小浜温泉エネルギーホームページ
http://obamaonsen-pj.jp/index.html
• 神戸製鋼プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/2012/1187677_12086.html
• 瀬戸内自然エナジー ホームページ
http://setouchi-n-energy.com/index.html
• IHI プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2013/press/2013-7-17/index.html
• アネスト岩田 プレスリリース
http://www.anest-iwata.co.jp/news/ta2vfs0000005ojm-att/press_release_binary01.pdf
• アルバック理工 プレスリリース
http://www.ulvac-riko.co.jp/kaisya-5.htm#20110531

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