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インドネシアのバイオエタノール事情

インドネシアのバイオエタノール事情

インドネシアは運輸用バイオ燃料の導入目標として、2025年にバイオエタノールで15%、バイオディーゼル油で20%を化石燃料に置換えることを掲げている。

インドネシアは世界最大のパーム油生産国であり、そのパーム油を原料として、バイオディーゼル油の生産は順調に増加し、運輸用燃料への置き換えも4%近くに達している(図1)。一方、インドネシアのバイオエタノールは砂糖を生産するときの副産物であるモラセス(廃糖蜜)を主原料としており、このモラセスが飼料や化学原料としての需要もあるため、燃料用バイオエタノール原料としては価格が高く、2010年以降、燃料用バイオエタノールは生産されていない状況にある(図2)。

このため、バイオエタノール原料の多様化や高効率化によるコスト低減の実証試験が行われている。インドネシア科学院は、日本のシスウェーブホールディングスと共同で、品種改良したソルガムを原料としたバイオエタノール製造の実証試験を行い、インドネシア工業省は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と共同で、凝集性酵母を用いた高効率プロセスの実証試験を行っている。

また、インドネシア政府が燃料の売価を抑えるために支出している補助金の削減を決定し、ガソリンで44%、軽油で22%値上がりすることもあり、相対的にバイオエタノールの価格競争力も改善することになる。

 

図1 バイオディーゼル生産量及び運輸部門での使用率
図1 バイオディーゼル生産量及び運輸部門での使用率
出典」:Indonesia Biofuels Annual 2013より作成
http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Biofuels%20Annual_Jakarta_Indonesia_7-15-2013.pdf

 

図2 バイオエタノール生産量
図2 バイオエタノール生産量
出典」:Indonesia Biofuels Annual 2013より作成
http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Biofuels%20Annual_Jakarta_Indonesia_7-15-2013.pdf

 

参考:
• シスウェーブトレーディングHP
http://syswave-hd.jp/sys-trading/jp/project1.html
(英語)  http://syswave-hd.jp/sys-trading/en/project1_e.html
• シスウェーブホールディングスHP
http://www.syswave-hd.jp/
• 新エネルギー・作業技術総合開発機構(NEDO)プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100217.html
• 日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1801U_Y3A610C1EB2000/
• Bloomberg.com
http://www.bloomberg.com/news/2013-06-21/indonesia-raises-subsidized-fuel-prices-amid-riots.html

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