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オーストラリアの太陽熱発電プロジェクト

オーストラリアの太陽熱発電プロジェクト

地球上で日射量が多いサンベルト地帯に位置するオーストラリアは、以前、本サイトのトピックス(2012年12月)に掲載した「ソーラー・フラグシップ・プロジェクト」で太陽エネルギーの利用を促進している。プロジェクトに採択されたAreva Solar社は、クィーンズランド州にあるCS Energy社のコーガンクリーク石炭火力発電所(750MW)に44MW相当のリニアフレネル方式集光器を設置して蒸気を発生させ、その蒸気を更に石炭火力で加熱すると言う、太陽熱複合発電設備(Integrated solar combined-cycle:ISCC)を建設中である(2013年稼働予定)。石炭火力発電所を太陽熱と複合化することにより、太陽熱単独で発電するよりも高効率に発電が可能となり、コーガンクリーク発電所では温室効果ガスの排出を年間35,600トン抑制できるとされている。

このような太陽熱複合発電設備は、各地で建設や実証研究が行われており(表1)、2010年からは集光式太陽熱発電の導入が急速に進みつつあり、2012年の発電容量は2,550MWまで増えている(図1)。

 

表1 太陽熱を組合わせた設備および研究開発の状況

地域 内容
アルジェリア Abengoa Solar社が150MWのISCCを建設
モロッコ Abengoa Solar社が470MWのISCCを建設
米国 コロラド州 国立再生可能エネルギー研究所(NREL)が「コロラド統合ソーラープロジェクト」で2MWのISCC実証試験を2010年より実施。
チュニジア 日本の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が5MW相当のタワー型太陽熱発電プラントとガスタービン発電システムのISCCで実証試験を2010年より実施。
日本 兵庫県 環境省の助成で、東芝等が風力・太陽熱・バイオマスを組み合わせたバイナリー発電に関する技術開発を実施。

 

図1 世界の集光式太陽熱発電容量の推移
図1 世界の集光式太陽熱発電容量の推移
出典:RENEWABLES 2013 GLOBAL STATUS REPORT より作成

 

参考:
• KOGAN CREEK Solar boost project
http://kogansolarboost.com.au/
• Abengoa
http://www.abengoa.com/htmlsites/boletines/en/septiembre2011/tecnologia/
• 国立再生可能エネルギー研究所(NREL)
http://www.nrel.gov/csp/solarpaces/project_detail.cfm/projectID=75
• 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_0456A.html
• 東芝
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2012_09/pr_j1102.htm

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