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次世代エタノール製造プラントを立ち上げ(インド)

次世代エタノール製造プラントを立ち上げ(インド)

インドのバイオエタノール供給量は、302.5万kL(2009年)、285.5万kL(2010年)、276.6万kL(2011年)で、貯蔵も含めた消費は302.1万kL(2009年)、284.5万kL(2010年)、275.1万kL(2011年)であった。消費の中で、ガソリンと混合しての燃料用が、10万kL(2009年)、5万kL(2010年)、36.5万kL(2011年)あり、2011年の燃料用としての量は、ガソリンとの混合率は2%に相当する。バイオエタノールの原料は、砂糖の生産過程で生じる副産物の糖みつ(Molasses)が使用されている。

糖みつの生産量は、気候や砂糖価格により影響を受け毎年一定では無い。更に、糖みつは家畜の飼料にも利用されることから、バイオエタノールの原料としては安定確保に問題がある。インドは、米国、中国、日本に次いで世界第4位の石油消費国で、今後も石油消費が増えることから、政府はバイオ燃料の導入を進めている。

インド政府のバイオテクノロジー局(Department of Biotechnology)は、2012年11月に今後のバイオ燃料政策である「The Bioenergy Road-Map-Vision 2020」を発表した。これによると、2020年までに国内消費化石燃料の20%をバイオ燃料とする方針である。特にバイオエタノールについては、「さとうきび」や「とうもろこし」のような食糧を原料とせず、農業廃棄物や木質バイオマスを原料とする、「次世代型バイオエタノール」とする。

バイオエタノール製造会社として世界的に有名なインドのPraj 会社(Praj Industries)は、2012年11月に「次世代型バイオエタノール製造を加速化させるため、デモプラントを建設する」と発表した。このプラントは木質バイオマスを原料とし、年間1万kLのバイオエタノールが製造能力を持っており、更にスケールアップによって年間10万kLの製造も可能なものである。このプラントの建設は2013年初めに着工され、建設費は2,500万〜3,000万US$(20億〜24億円)が予定されている。Praj社では、このプラントを用いて設備投資や運転コストを含めた経済性評価を行うとしている。


表 インドのバイオエタノール供給と消費(単位:万kL)

  2009年 2010年 2011年
供給      
国内生産  107.3 152.2 168.1
輸入  28.0 9.2 2.0
貯蔵分  167.2 124.1 106.5
合計  302.5 285.5 276.6
 
消費      
工業用  70.0 72.0 70.0
飲料用  88.0 90.0 85.0
燃料用  10.0 5.0 36.5
その他  10.0 11.0 8.0
貯蔵分  124.1 106.5 75.6
合計  302.1 284.5 275.1

出典:(「India Biofuels Annual 2012」
http://gain.fas.usda.gov/Recent%20GAIN%20Publications/Biofuels%20Annual_New%20Delhi_India_6-20-2012.pdf#search='India+Biofuels+Annual+2012'

 

図 バイオエタノールの供給
図 バイオエタノールの供給

 

図 バイオエタノールの消費
図 バイオエタノールの消費

 

参考:
• バイオテクノロジー省プレスリリース
(http://dbtindia.nic.in/news_management/PressreleaseDetails.asp?PressId=227&button=Edit)
• http://advancedbiofuelsusa.info/praj-accelerates-2nd-generation-ethanol-technology-development-by-launching-a-commercial-demo-plant
• http://forbesindia.com/article/breakpoint/praj-focuses-on-second-generation-biofuel/33781/1

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