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マレーシア バイオマスの工業化を進めるプロジェクトを発表

マレーシア バイオマスの工業化を進めるプロジェクトを発表

マレーシア政府のバイオテクノロジー導入協議会(Biotechnology Implementation Council)は、2012年10月に、国家バイオマス戦略(NBS: National Biomass Strategy)に基づく、経済改革プログラム(ETP: Economic Transformation  Programme)を発表した。国家バイオマス戦略では2011年〜2015年の5年間で、バイオマスの工業化を重点的に進める方針で、今回の発表はこの方針に沿ったものである。

今回の経済改革プログラムでは、新たに10のエントリー・ポイント・プロジェクト(EPP: Entry Point Project)が進められる。この10プロジェクトは、バイオ技術を用いて、化学製品、バイオマス原料から高付加価値のバイオ製品、薬品などを開発するもので、36億リンギ(930億円)の国民総収入と13,600人の新規雇用を生み出すことが見込まれている。

バイオマスの工業化を推進している、マレーシア政府直轄の機関「Biotech Corp」は、2011年に、「2015年までにバイオテクノロジー産業の投資額を90億リンギ(2,320億円)、8万人の雇用創出する」ことを目標とした。しかし、現時点(2012年10月)で、これまでに127億リンギ(3,270億円)の投資と64,753人の雇用が生まれ、投資は既に目標を達成できた。この事から、Biotech Corpは、2015年までの投資額を260億リンギ(6,700億円)に引き上げた。

Biotech Corpは、海外の外資を導入し外国企業を誘致するために、アジアで最大級の面積1,000ヘクタールの「バイオ複合施設」をバイオポリマー・パーク(トレンガヌ州クルティ)に2012年7月から設置しており、2014年には完成の予定である。この施設の他に、面積30,000ヘクタールの植物プランテーションも設置予定で、年間1,050万トンの木質チップを生産する。この「バイオ複合施設」には、2015年までに70億リンギ(1,800億円)の外国直接投資獲得が期待され、国際的なバイオ企業の誘致が進んでいる。既にアメリカのバイオ燃料・化学ベンチャーのGevo、韓国の食品・医薬品会社のCJ CheilJedangおよびフランスの大手化学会社のアルケマ(Arkema)の合弁会社の設立が決まっている。

 

図 2015年までのバイオテクノロジー産業の目標投資額
図 2015年までのバイオテクノロジー産業の目標投資額
(出典:http://www.theedgemalaysia.com/business-news/224622-biotechcorp-ups-investment-target-to-rm26b.htm)

 

図 バイオ複合施設が建設されているクルティ
図 バイオ複合施設が建設されているクルティ

 

参考:
• http://www.biospectrumasia.com/biospectrum/news/121218/malaysia-unveils-biotech-projects-boost-revenue
• http://www.biospectrumasia.com/biospectrum/influencers/121140/malaysia-receiving-substantial-global-collaboration#.UJDJmq6i2So
• http://www.btimes.com.my/articles/20120927173954/Article/
• http://www.icis.com/blogs/green-chemicals/2012/06/malaysia-sets-up-asias-largest.html
• http://www.ecerdc.com.my/ecerdc/mediareleases_130612.htm
• http://ir.gevo.com/phoenix.zhtml?c=238618&p=irol-newsArticle&ID=1706669&highlight=

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