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インドで太陽熱発電(Concentrating Solar Power)の開発が進展

インドで太陽熱発電(Concentrating Solar Power)の開発が進展

太陽熱発電は、太陽光を反射鏡で集光し、その熱で高温の蒸気を発生させタービンにより発電する方式である。世界的に、特に日射量が多いサンベルト地帯(およそ2,000kWh/m2/y以上)で、太陽光発電以上の発電量が期待される。

世界的に太陽熱発電は、

  • 大規模化でコストダウンが可能(太陽電池より安くなる可能性がある)
  • 二次電池より安価な蓄熱により、夜間も発電が可能(ベース電力を供給可能)
  • 特に直達日射量の多い、サンベルト地帯に適する

の理由で、2050年には、世界の発電電力量の約1割を担うと期待されている。

国際エネルギー機関(IEA;International Energy Agency)は世界各国の、太陽熱発電の全電力消費量に占める割合を発表した。日射量の多い「グループ1」の国々は、2050年には40%に達するとしている。特にアジア地域で日射量の多いインドでは東北部のラジャスタン州やグジャラート州で、太陽熱発電プラントの建設が進んでおり、それぞれ10MW、25MWの発電能力がある。これ以外に検討中の計画もあり、米国やスペインで実績のあるメーカーがインド市場への参入を狙っている。日本は太陽熱発電の適地ではないので、設置の計画はないが、海外市場を狙った装置の開発が行われている。

 

図 世界の直達日射量ポテンシャル(kWh/(m2・y))
図 世界の直達日射量ポテンシャル(kWh/(m2・y))
出典:Global Energy Supply Potential of Concentrating Solar Power(proceedings of SolarPACES 2009, Berlin, September)


表 太陽熱発電の全電力消費量に占める割合

グループ 2020年 2030年 2040年 2050年
1 オーストラリア、中央アジア、チリ、
インド(グジャラート、ラジャスタン)、
メキシコ、中東、北アフリカ、ペルー、
南アフリカ、米国(南西部)
5% 12% 30% 40%
2 米国(南西部以外) 3% 6% 13% 20%
3 欧州(大部分を輸入)、トルコ 3% 6% 10% 15%
4 アフリカ(北部以外)、アルゼンチン、
ブラジル、インド(上記2州以外)
1% 5% 8% 15%
全世界 全世界       11%

 

図 太陽熱発電の全電力消費量に占める割合
図 太陽熱発電の全電力消費量に占める割合
出典:Technology Roadmap Concentrating Solar Power (2010, IEA)
(http://www.iea.org/papers/2010/csp_roadmap.pdf

 

表 インドで計画されている太陽熱発電プラントの例

地区 太陽熱発電メーカー 規模(MW) 備考
Rajasthan州Bikaner e-solar(米) 10 2.5MW建設完了、運転試験中
Gujarat州Kutch Lauren E&C(米) 25 2011年9月運転開始予定
Rajasthan州Jodhpur, Sopogy(米) 10 検討中
Rajasthan州
Jaisalmer/Nachna/Chinnu
ACS Cobra(スペイン) 100 検討中

出典:NEDOインド共和国における太陽熱発電技術導入可能性に関する調査(2011年)

 

参考資料:
• Rajasthan Renewable Energy Corporation Limitedホームページ
http://www.rrecl.com/Solar1.aspx#
• Indian Renewable Energy Status Report
(http://www.ren21.net/REN21Activities/Publications/RegionalStatusReports/IndianRenewablesReport/tabid/5443/Default.aspx

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