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間伐材利用発電 日本各地で進む

間伐材利用発電 日本各地で進む

木質バイオマスは、発生形態によって「未利用間伐材」、「製材工場残材」、「建設発生木材」に分類される。このうち「製材工場残材」と「建設発生木材」は再利用率がそれぞれ、95%、90%であるが、「未利用間伐材」は、森林に放置された木質バイオマスで、収集や運搬コストがかかるために、ほとんど再利用されていない。2012年7月から施行された、「再生可能エネルギー固定価格買取制度」では、買取価格は33.6円/kWhと最も高く設定された。これは、「未利用間伐材」の収集や運搬にコストがかかり、購入価格がトンあたり1万2,000円と高いためである。

木質バイオマスのエネルギー利用を進めるには、「未利用間伐材」の利用拡大が不可欠になっている。更に「未利用間伐材」を利用することは、森林の再生+林業の雇用拡大+再生可能エネルギー生産と地域に及ぼす経済効果は非常に大きい。

固定価格買取制度が追い風になり、間伐材利用発電の事業化が日本各地で広まってきた。地域での林業や関連産業の活性化に大きい期待が持てる。


表 木質バイオマス発電(現在稼動中・稼動予定・建設予定の発電プラント)

No. 発電事業者 木質バイオマス発電
1 グリーン発電会津
(福島県会津若松市)
国内初の間伐材専用の発電所(出力5,700kW)が2012年7月に営業運転開始。年間6万トンの間伐材を使い、年10億円の売り上げを見込む。
2 旭化成ケミカルズ
(宮崎県延岡市)
間伐材、建築廃材、石炭、古紙、プラスチックを混合燃料を用いる発電(出力14,000kW)が2012年に8月に稼動開始。
3 グリーン発電大分
(大分県日田市)
間伐材専用の発電所(出力5,700kW)が2012年11月に稼動予定。年間6万トンの間伐材を使用。
4 長野県塩尻市 木材集中加工施設と木質バイオマス発電所(出力10,000kW)を2013年に建設予定。2015年度に稼動を目指す。
5 岡山県真庭市 間伐材を使用した国内最大級の発電所(出力10,000kW)を建設予定。2015年4月に運転開始を目指す。
6 三重県松阪市 間伐材専用の発電所(出力5,000kW)を建設予定。2014年度に運転を目指す。

 

図 木質バイオマスの賦存量(利用と未利用)
図 木質バイオマスの賦存量(利用と未利用)
(出典:木質バイオマスと固定価格買取制度について;
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no63_p04-07.pdf

 

図 木質バイオマスによる電力の買取価格
図 木質バイオマスによる電力の買取価格
(出典:木質バイオマスと固定価格買取制度について;
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no63_p04-07.pdf

 

図 木質バイオマス購入価格
図 木質バイオマス購入価格
(出典:調達価格等算定委員会資料;経済産業省
http://www.meti.go.jp/committee/chotatsu_kakaku/pdf/004_05_00.pdf

 

図 日本各地の間伐材を燃料とする発電所(現在稼動中・稼動予定・建設予定の発電プラント)
図 日本各地の間伐材を燃料とする発電所(現在稼動中・稼動予定・建設予定の発電プラント)

 

参考:
• グリーンサーマル螢曄璽爛據璽
http://www.gthermal.co.jp/biomass.html
• 毎日新聞
http://mainichi.jp/opinion/news/20120813k0000m070166000c.html
• 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/326124
• 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0520120926cbaj.html
• 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/324018
• Sankei Biz
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120905/mca1209051050006-n1.htm
• 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/dennavi/news/nkx0520120904qtke.html

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