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バイオマス事業化の戦略案を公表(日本)

バイオマス事業化の戦略案を公表(日本)

日本政府は、2012年2月に、学識者・民間企業・地方自治体の委員で構成される、「バイオマス事業化戦略チーム」を立ち上げ、バイオマス事業化戦略の検討を行ってきた。これまでに9回の会合を重ねてきたが、第8回会合(2012年6月)で、「バイオマス事業化戦略(案)」が発表された。

この戦略案は、2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」で示された目標達成に向けたもので、この目標達成により、東日本大震災・原発事故を受けて重要課題となっていた「地域のバイオマスを利用し、地域で自立・分散型エネルギーを供給する」ことを実現できるものとなる。

現在、国内のバイオマス賦存量は、2億5,550万トン(炭素に換算すると3,444万炭素トン)で、バイオマス全体の再利用率は、74.8%である。「バイオマス活用推進基本計画」で示された、2020年における目標は、

  • 約2,600万炭素トンのバイオマス活用(再利用率を88.5%に高める)
  • 約5,000億円規模の新産業創出
  • 600市町村においてバイオマス活用推進計画を策定

である。この目標が達成されると、バイオマス発電130億kWh 、燃料利用量1,180万kL (原油換算)のエネルギーが得られ、CO2排出削減量は4,070万トン(日本のCO2排出削減量の3.2%)となる。

戦略案では7つ戦略(①基本戦略、②技術戦略、③出口戦略、④入口戦略、⑤個別重点戦略、⑥総合支援戦略、⑦海外戦略)を立て、それぞれに工程表を作成した。今後、政府は正式な戦略案をまとめ、2013年度予算に反映させる方針である。


表  バイオマスの賦存量と再利用率

バイオマス 賦存量 再利用率(%)
万トン 万炭素トン換算 現在 2020年目標
家畜排泄物 8,800 525 90 90
下水汚泥 7,800 90 77 85
黒液 1,400 466 100 100
2,700 1,034 80 85
食品廃棄物 1,900 80 27 40
製材工場等残材 340 170 95 95
建設発生木材 410 181 90 95
農作物非食用部 1,400 498 30 45
林地残材 800 400 0 30
合計 25,550 3,444 バイオマス全体の再利用率=74.8% バイオマス全体の再利用率=88.5%

*炭素トン換算は、「炭素:C」に換算した数字
出典:「バイオマスをめぐる現状と課題」


表  バイオマス賦存量と再利用率

  賦存量
(万トン)
再利用量
(万トン)
再利用量
(万炭素トン換算)
再利用率
(%)
現在 25,550 19,111 2,330 74.8
2020年目標 25,550 22,608 2,603 88.5

 

 

 

参考:
• 農林省プレスリリース
(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_kenntou/index.html)
• バイオマス事業化戦略(案)
(http://www.maff.go.jp/j/biomass/b_kenntou/09/pdf/siryo1_2.pdf)
• バイオマス事業化戦略工程表
(http://www.maff.go.jp/j/biomass/b_kenntou/09/pdf/siryo1_2_3.pdf)
• バイオマスをめぐる現状と課題
(http://www.maff.go.jp/j/biomass/b_kenntou/09/pdf/sanko5.pdf)

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