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マレーシアに「パーム油・バイオマス・センター」創設

マレーシアに「パーム油・バイオマス・センター」創設

マレーシアは、インドネシアに次いで世界第2位のパーム油生産国で、2011年度には1,830万トンの生産であった。マレーシアにおいてパーム油は主要な農作物であり、その作付面積は約350万haに及び国土の11%を占める。このパーム油生産に伴い、固体バイオマス(空果房、繊維)が8,000万トン、パーム廃液が6,000万トン発生しているが、90%は廃棄され利用されていない。

政府は、2020年におけるCO2排出量を、2005年比で40%削減する方針を打ち出した。この目標の達成には、パーム油からのバイオマス利用が成功の鍵を握っている。パーム廃液から発生するバイオガス(メタン)を発電に利用すれば、400MWの発電が得られ、これだけで12%のCO2排出量削減効果がある。

パーム油からのバイオマス高度利用を効率的に進めるために、官民パートナーシップである「パーム油・バイオマス・センター(Oil Palm Biomass Center)」が、2012年3月に設立された。マレーシアの、

  • パーム油生産会社(Sime Darby、IOI、Felda)
  • 大学(Technical Universities of Malaysia, University Purta Malaysia)

が一体となって、バイオ燃料、バイオエネルギー、バイオ化学製品の開発を行う。これによりパーム油産業の所得(GNI; Gross National Income)を、現在の500億リンギット(4,800億円)/年から、2020年には更に年300億リンギット(8,013億円)上乗せできると政府は試算している。


表 パーム油生産量(単位:百万トン、2012年は予想)

  2010年度 2011年度 2012年度
インドネシア 23.6 25.4 27.0
マレーシア 18.2 18.3 19.0
タイ 1.3 1.6 1.7
その他 4.9 5.0 5.1
合計 48.0 50.3 52.8

出典;USDA “World Markets and Trade”
(http://www.fas.usda.gov/psdonline/psdreport.aspx?hidReportRetrievalName=BVS&hidReportRetrievalID=454&hidReportRetrievalTemplateID=9)

 

図 パーム油生産量
図  パーム油生産量(2012年度は予想)

 

参考:
· National Biomass Strategy 2020
(http://www.innovation.my/wp-content/downloadables/National%20Biomass%20Strategy%20Nov%202011%20FINAL.pdf)
· http://www.thebioenergysite.com/news/10713/malaysian-oil-palm-biomass-center-opened
· http://www.ibd.utm.my/opbc/index.php

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