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カンボジアで籾殻発電の実証開発事業が開始

カンボジアで籾殻発電の実証開発事業が開始

カンボジアの2010年の収穫米(籾)生産高は824.9万トンで、2005年の598.6万トンと比較して、生産高はこの6年間で1.38倍と急速に増加している。収穫米から籾殻の収率は約20%なので、2010年は165万トンもの農業系バイオマスが発生していることになる。現状の籾殻利用は、レンガ焼成や酒造の熱源に一部利用されているものの、大部分放置されたままで利用されていない。

国内での精米率は64%に止まり、籾のまま、安価な値段でベトナム、タイなどに輸出されている。政府は、この状況を打破し、カンボジアの米を国際的に認知させるために、米の生産増、精米した米の輸出増を目標に掲げている。このように、米の生産、精米率が増えるに従い、籾殻が更に大量に発生することになる。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、カンボジア農村地域において、この籾殻を利用した実証開発事業をスタートさせた。この事業は、トリベネフィット事業(Tribenefit project)で、次の3つの利点があるのが特徴である。

  • 高効率の精米機を用い、米価格の向上と輸出米の拡大
  • 熱分解炉による籾殻発電で、農村地域へ電力供給
  • 熱分解炉の残渣(バイオ炭)で、農地土壌の改良

カンボジアの電化率は29%で、特に地方の家庭は12.3%と低い。この事業により、農村地域の電化率向上が期待されている。事業期間は2011年11月から2013年3月で、予算総額は5億3,500万円である。

 

図 米(籾)の生産量と籾殻発生量
図 米(籾)の生産量と籾殻発生量
出典: Cambodian Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF)
(http://www.stats.maff.gov.kh/en/index.php?page=stat&mode=riceproduction&option=com_content&Itemid=47)

 

参考:
• NEDO プレスリリース
  (http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100066.html)
• カンボジアで籾殻発電の実証開発事業の概要
  (http://www.nedo.go.jp/content/100399122.pdf)
• NEDO 報告書「カンボジア王国農村地域におけるバイオマス(籾殻など)のエネルギー利用などに関する基礎的調査」2011年5月

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