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マレーシアは「バイオマスから富を」の国家バイオマス戦略を発表

マレーシアは「バイオマスから富を」の国家バイオマス戦略を発表

マレーシア政府は、2011年11月、国家バイオマス戦略(National Biomass Strategy :NBS)を発表した。NBSのテーマは、"バイオマスから富を( Biomass to Wealth)"で、この戦略では、マレーシアが世界を牽引するような革新的なバイオ産業を生み出すことを目標とし、バイオマスの競争力強化を図ることを宣言している。

マレーシアは国土の6割を森林が占め、農地のうち4割がアブラヤシ(オイルパーム)、3割がゴムの栽培地である。パーム油、ゴム、木材等の一次産品の生産と輸出が大きく、農林水産業のGDP構成比は11%で、国民経済の中で重要な地位を占めている。この中で、パーム産業は8%(500億RM=1.23 兆円)で世界第2位の生産量を誇り、マレーシアの農産物輸出の50%を担っている。

2010年のパーム産業から排出されるバイオマスは、固体バイオマス(空果房、繊維、パーム核粕、幹、枝)が8,000万トン(乾燥ベース)、パーム廃液(POME: Palm Oil Mill Effluent)が6,000万トン発生している。2020年には固体バイオマスが8,500万トン〜1.1億トン、パーム廃液が7,000万トン〜1.1億トンになると政府は試算している。

国家バイオマス戦略では、パーム産業の捨てられているバイオマスの利用を計画している。固体バイオマスは、木質燃料(ペレット)、発電、及びバイオ燃料として利用し、パーム廃液は、メタン回収してエネルギーとして利用拡大を図り、2020年までに300億リンギ(7,380億円)の収入増加と7万人の雇用創出を見込んでいる。

 

図  パーム油産業からの固体バイオマスの発生量
図  パーム油産業からの固体バイオマスの発生量
出典:National Biomass Strategy 2020
(http://innovation.my/wp-content/downloadables/National%20Biomass%20Strategy%20Nov%202011%20FINAL.pdf)

 

図  パーム油産業からのパーム廃液の発生量
図  パーム油産業からのパーム廃液の発生量
出典:National Biomass Strategy 2020
(http://innovation.my/wp-content/downloadables/National%20Biomass%20Strategy%20Nov%202011%20FINAL.pdf)

 

参考:
• 農林水産省ホームページ(マレーシアの農林水産業概況)
  (http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokusei/kaigai_nogyo/k_gaikyo/mas.html)
• National Biomass Strategy 2020
  (http://innovation.my/wp-content/downloadables/National%20Biomass%20Strategy%20Nov%202011%20FINAL.pdf)
• MIDA e-News
  (http://www.mida.gov.my/env3/index.php?mact=News,cntnt01,detail,0&cntnt01articleid=1461&cntnt01origid=144&cntnt01returnid=107)

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