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アブラヤシ空果房からバイオマスコークス製造事業がスタート

アブラヤシ空果房からバイオマスコークス製造事業がスタート

新日鉄エンジニアリング蠅蓮2011年10月17日、「マレーシアでバイオマスコークス製造事業に乗り出す」と発表した。パーム油の搾油過程で発生する空果房(EFB; Empty Fruits Bunch)を原料とし、加熱圧縮により成型した後、乾留し「バイオマスコークス」とする。得られた「バイオマスコークス」は、シャフト炉式ガス化溶融炉で使用される高炉コークスの代替として供給される。

「バイオコークス」の製造工場は、マレーシアのペラ州スンガイ・クランに建設される予定である。2012年初めにも着工し、2013年春の完成、稼働を目指す。年産規模は当初3,000トンで、将来的には1万トンまで拡大することも検討している。「バイオコークス」は直径40ミリメートル、長さ20〜100ミリの棒状で、「バイオコークス」事業を商業ベースで行うのは世界でも初めてという。

高炉コークスは、ガス化溶融炉で溶融熱源や還元剤として利用される。新日鉄エンジニアリング蠅蓮高炉コークスの代替として、製材工場の廃棄物であるオガ屑から「バイオマスコークス」を製造し、試験を行ってきた。この「バイオコークス」は、高炉コークスに比べ、揮発分が若干高めであるが、固定炭素、低位発熱量は概ね同程度であり、シャフト炉式ガス化溶融炉での試験でも安定稼動が確認できた。

マレーシアでの「バイオコークス」製造工場完成後は、全量を日本へ輸出し、日本のごみ処理場で使用しているシャフト炉式ガス化溶融炉での販売を見込んでいる。高炉コークスから「バイオマスコークス」への切り替えによって、ごみ1トン当たり168kgのCO2削減効果が得られる。ただ、生産コストが石炭に比べると割高なため、価格をいかに下げることができるかが今後の課題となる。

 

写真 バイオコークス
写真  バイオコークス
出典  新日鉄エンジニアリング螢廛譽好螢蝓璽
(http://www.nsc-eng.co.jp/news/detail/122)

 


表1  バイオマスコークスと高炉コークスの性状

  バイオマスコークス 高炉コークス
水分 wt%  4.6
揮発分 dry wt%  4.4 0.9
灰分 dry wt%  3 9.9
固定炭素 dry wt%  92.6 89.2
低位発熱量  kJ/kg  29,570 30,136

出典  シャフト炉式ガス化溶融炉におけるバイオマスコークスの適用
http://www.jsim.or.jp/ecoslag/pdf/729_6.pdf#search

 

参考:
新日鉄エンジニアリング螢廛譽好螢蝓璽
(http://www.nsc-eng.co.jp/news/detail/122)

シャフト炉式ガス化溶融炉におけるバイオマスコークスの適用

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