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営業運転を開始した日本3番目規模の木材チップ専焼発電

営業運転を開始した日本3番目規模の木材チップ専焼発電

2009年の日本国産の木材チップ生産量は513万トン、輸入量は1,048万トンで、国内の木材チップ供給量は1,561トンであり、67%は海外からの輸入で賄われた。2008年は国産チップが580万トン、輸入チップが1,472万トンの合計2,052万トンであったので、2009年は前年と比較して24%の木材チップの消費が減少した。これは、景気悪化による紙・板紙の生産量の減少のほか、製材生産量の減少や住宅解体戸数の減少が原因である。

日本国産木材チップの原料は素材(原木)が240万トン、林地残材が11万トンであった。一方、原木をマテリアル利用した後に廃棄される工場残材が169万トン、解体材・廃材が93万トンなので、約50%は廃棄された木材を用いてチップとして再利用していることになる。国産木材チップの用途は、紙・パルプ製造用が80%を占め、発電用が5%、乾燥施設熱源用が2%でエネルギーとしての利用は10%程度である。

オリックス蠅蓮2011年9月に「木材チップ専焼の吾妻木質バイオマス発電所の営業運転を開始した」と発表した。発電規模は13,600kW、年間送電量は8,500万kWhである。これは、一般家庭に換算した場合、約24,000世帯分の年間電力使用量に相当する。燃料となる木質チップは群馬県内および近隣県の木質チップ業者から年間約13万トン購入する。

2011年2月には、日本国内最大規模、出力33,000kWの木材チップ専焼発電所である「川崎バイオマス発電所」が操業を開始した。2番目は「神之池バイオエネルギー発電所」(茨城県神栖市、出力21,000kW)で、この「吾妻木質バイオマス発電所」は日本で3番目の規模となる。日本で、大規模木質バイオマス発電が本格化してきた。


表  日本の木材チップの供給量

  2008年 2009年
日本の生産量 輸入量 日本の生産量 輸入量
チップ生産量
(万トン)
580 1,472 513 1,048
合計(万トン) 2,052 1,561

出典:「平成21年度森林及び林業の動向 平成22年度森林及び林業施策」
「平成22年度森林及び林業の動向 平成23年度森林及び林業施策」林野庁

 

図  日本の木材チップの供給量
図  日本の木材チップの供給量

 

図  日本国産木材チップの原料(2009年)
図  日本国産木材チップの原料(2009年)
出典:「平成22年度森林及び林業の動向 平成23年度森林及び林業施策」林野庁

 

図  日本国産木材チップの用途
図  日本国産木材チップの用途
出典:農林水産省「木質バイオマス利用実態調査」(H17)

 

参考:
・オリックス螢廛譽好螢蝓璽
(http://www.orix.co.jp/grp/news/2011/110929_ORIXJ.html)
・「平成22年度森林及び林業の動向 平成23年度森林及び林業施策」林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/22hakusho/pdf/h22hakusyo_zenbun1-2.pdf)
・紙・パルプ用木材チップの需給状況
(http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/mokusan/pdf/080425-12.pdf)

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