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インドネシアで空果房の発電・売電事業のFSを開始

インドネシアで空果房の発電・売電事業のFSを開始

インドネシアの一次エネルギーは、石油が52%を占めており石油依存度が大きい。政府は、石油の依存度を下げ、石炭及び再生可能エネルギーの拡大政策を取っている。2025年には石油を20%に減少させ、石炭を33%に増加、再生可能エネルギー等も17%に増加させる「エネルギーミックス目標」を計画している。

再生可能エネルギーの利用として注目されているのが、アブラヤシの果肉と種からパームオイルを採ったあとの空果房(Empty Fruit Bunches)の利用である。インドネシアはパーム油生産では世界第1位で、生産の年間伸びはこの5年間は7%以上あり、2011年の生産量は2,540万トンに達すると予想されている。世界第2位のパーム油生産国はマレーシアで、この2ヶ国で全世界の87%の生産量を占めている。

パーム油の生産量の増大に伴い、残渣である空果房の量も増え続けている。パーム油1トンの製造で空果房は1.1トン排出されるから、2011年には約2,800万トンが残渣として排出される。この空果房は、含水量が60%前後で発熱量が4,000kcal/kgを持つ有効な燃料であるが、形が大きく貯蔵、輸送、取扱に難がある。(参考:発電用石炭の発熱量は7,000kcal/kg)更にカリウム分が2%と多く、このカリウムがボイラー使用時に燃焼灰として炉壁に付着し、燃焼トラブルの要因となるため再利用化が進んでいない。

清水建設蠅2011年8月、「インドネシア国営パームオイル工場のボイラー発電プロジェクトのFSを開始した」と発表した。独立行政法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の調査事業で、2012年3月までの予定である。

現在、再利用されていない空果房を、最新鋭のバイオマスボイラーを用いて発電燃料として利用すれば、インドネシア国営の72ヶ所の全工場で180MWの発電、115万トン/年(14年間で1,600万トン超)のCO2排出量削減が得られると、清水建設蠅録篦蠅靴討い襦H電とCO2排出削減の成果が期待できるので、空果房の集荷方法、ボイラー設備の規模、実施時期などの最適化を行い、事業としての可能性を検討する。

 

図  インドネシアの一次エネルギー供給(2025年のエネルギーミックス目標)
図  インドネシアの一次エネルギー供給(2025年のエネルギーミックス目標)
出典:「OUTLOOK OF INDONESIAN DOMESTIC COAL SUPPLY AND DEMAND TOWARD 2025」2007年2月
(http://www.egcfe.ewg.apec.org/publications/proceedings/CFE/Hanoi_2007/3-2_Hartoyo.pdf)


表  インドネシアとマレーシアのパーム油生産量(単位:万トン)2011年は予想

インドネシア マレーシア
2005 1,556 1,549
2006 1,660 1,529
2007 1,800 1,757
2008 2,050 1,726
2009 2,200 1,776
2010 2,360 1,800
2011 2,540 1,840

出典: (http://www.indexmundi.com/agriculture/?commodity=palm-oil&graph=production
http://www.indexmundi.com/agriculture/?country=id&commodity=palm-oil&graph=production
http://www.indexmundi.com/agriculture/?country=my&commodity=palm-oil&graph=production)

 

図  インドネシアとマレーシアのパーム油生産量
図  インドネシアとマレーシアのパーム油生産量

図  インドネシアにおけるパーム油生産の年間伸び率
図  インドネシアにおけるパーム油生産の年間伸び率

出典: (http://www.indexmundi.com/agriculture/?country=id&commodity=palm-oil&graph=production)

参考:
・清水建設螢廛譽好螢蝓璽(http://www.shimz.co.jp/news_release/2011/863.html)
・Journal of Physical Science, Vol.22(1),1-24,2011
(http://web.usm.my/jps/22-1-11/22.1.1.pdf)

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