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京都市が生ごみと紙ごみからエタノールに変換する事業を開始

京都市が生ごみと紙ごみからエタノールに変換する事業を開始

日本の家庭からでる「家庭ごみ」と、事務所・飲食店・商店等から出る「事業系ごみ」を併せた「一般廃棄物」の総排出量は、減少傾向にある。日本全国で平成17年度に「一般廃棄物」の総排出量が5,273万トンあったが、平成21年度は4,625万トンであった。一人一日当たりの排出量は、平成21年度には1kgを下回り994gであり、確実にごみ排出量は減少してきている。環境省は「不況の影響やリサイクル意識の向上、ごみ袋有料化の取り組みが広がっていることが、ごみ排出量減少の背景にある」としている。

人口146万人の京都市も、「一般廃棄物」の総排出量が減少している。5年前(平成17年10月〜平成18年9月)には総排出量が663,298トンあったが、平成22年度には488,829トンと26%も減少した。京都市は、更なる「ごみ減量化」を進める一方、「ごみの再資源化」も積極的に取り組む方針である。

京都市は、2011年8月、「全国初の取組となる、生ごみと紙ごみの混合物からエタノールに変換する事業を、日立造船蠅鳩本大学で共同実施する」と発表した。環境省の補助金事業で、平成23年度と24年度の2年間の事業である。

事業内容は、京都市内から排出される一般廃棄物を機械選別し、生ごみと紙ごみに酵素と酵母を加え、糖化と発酵を同時に行い、最終的には濃度99.5%のエタノールを製造する。一般廃棄物1トンからエタノールが約60リットル製造でき、ガソリン代替や発電機等の燃料として利用する。「家庭ごみ」には、生ごみである厨芥類が36.7%、紙類が30.2%、「事業系ごみ」には厨芥類が41.1%、紙類は33.1%あり、これら生ごみと紙類は全体の70%程度を占めている。これまで焼却していたが、バイオマス資源として活用し「エネルギー回収」する。

京都市はこれまで、バイオディーゼル燃料化事業やバイオガス技術実証事業などバイオマスの利活用に先進的に取り組んできた。今回の事業は全国初の取組で、その成果は他の自治体にも適用できる。

 

図  日本の一般廃棄物(ごみ)総排出量の推移
図  日本の一般廃棄物(ごみ)総排出量の推移
出典:一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成21年度)環境省
(http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/h21/data/env_press.doc)

 

図  京都市の一般廃棄物(ごみ)総排出量
図  京都市の一般廃棄物(ごみ)総排出量
出典:
・京都市家庭ごみ収集量 (http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000102/102893/kyoto07.pdf)
・京都市事業ごみ搬入量 (http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000090/90089/jigyo07.pdf)
・京都市ごみ量推移 (http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000056895.html)

 

図  京都市の家庭系ごみ組成(平成19年度)
図  京都市の家庭系ごみ組成(平成19年度)
出典: (http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000063/63566/The8thAttachmentSeparately1.pdf)

 

図  京都市事業系ごみ組成
図  京都市事業系ごみ組成
出典: (http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000063/63566/The8thAttachmentSeparately1.pdf)

図  一般廃棄物からエタノール製造フロー
図  一般廃棄物からエタノール製造フロー
出典:日立造船螢廛譽好螢蝓璽
(http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/cmsfiles/contents/0000106/106510/kaiken819flow.pdf)

 

参考:
・京都市広報資料
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/cmsfiles/contents/0000106/106149/kisyakaikennoshirase0817.pdf
・日立造船螢廛譽好螢蝓璽
http://www.hitachizosen.co.jp/news-release/2011/08/1131.html

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