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タイはアジアの中でバイオ燃料パイオニア国

タイはアジアの中でバイオ燃料パイオニア国

タイの2009年のバイオ燃料生産量は、バイオエタノール燃料が4億リットル、バイオディーゼル燃料が6億リットルの合計10億リットルで、アジアでは中国(バイオエタノール燃料21億リットル、バイオディーゼル燃料4億リットルの合計25億リットル)に次いで多く、バイオ燃料のパイオニア国と言える。

政府は、2008年に「15カ年再生可能エネルギー発展計画(15 Years-Renewable Energy Development Plan)を定め、バイオエタノール燃料の生産目標を2008年〜2011年は300万リットル/日(10.95億リットル/年)、2012年〜2016年は620万リットル/日(22.63億リットル/年)、2017年〜2022年は900万リットル/日(32.85 億リットル/年)としている。この背景には石油の輸入を減らし、自国で生産される農作物からバイオ燃料を生産し、エネルギー自給率を向上させる狙いがある。

バイオエタノールは、ガソリンに混合され「ガソホール(Gasohol)」として利用されている。主流はE10 (エタノール混合割合10%)で、E10にはオクタン価が95(ハイオク)と91(レギュラー)の2種類がある。バイオエタノールの普及拡大を図るため、政府はガソホールの小売価格をガソリンよりも低く設定している。レギュラーガソリンが43.04バーツ/リットル(113円/リットル)に対し、E10(オクタン価91)が35.64バーツ/リットル(93円/リットル)、E10(オクタン価95)が38.14バーツ/リットル(100円/リットル)である。

現在、バイオエタノール生産の主な原料は、さとうきびから砂糖を生産する際の副産物である廃糖蜜である。バイオエタノールの生産量は2008年が92万トン/日、2009年が110万トン/日、2010年が117万トン/日と順調に増加しているものの、目標の300万トン/日に届いていない。その理由の一つとして、政府が価格補助している自動車燃料用天然ガスNGV( Natural Gas Vehicleで小売価格は8.5 バーツ/kg;22円/kg)の利用が拡大していることにある。

タイ政府は今後とも、バイオエタノールの普及拡大を進める方針である。バイオエタノールの生産は、農家に利益を生み出し、収入も安定させるからである。石油価格は今後とも上昇傾向にあり、バイオエタノールの生産は今後も増加が予想される。

表  バイオエタノール燃料の
生産目標

生産量
(万リットル/日)
2008〜2011 300
2012〜2016 620
2017〜2022 900

出典:Thailand Biofuels Annual (2011)

図  バイオエタノール燃料の生産目標
図  バイオエタノール燃料の生産目標

表  バイオエタノール燃料の
生産量

生産量
(万リットル/日)
2008 92
2009 110
2010 117

出典:Thailand Biofuels Annual (2011)

図  バイオエタノール燃料の生産量
図  バイオエタノール燃料の生産量

表  ガソリンとガソホールの
小売価格
(2011年7月20日)

燃料 バーツ/
リットル
レギュラーガソリン 43.04
E10(オクタン価91) 35.64
E10(オクタン価95) 38.14

出典:タイ エネルギー省ホームページ
(Ministry of Energy http://www.pttplc.com/en/news-energy-fact-oil-price-bangkok.aspx)

図  ガソリンとガソホールの小売価格(2011年7月20日)
図  ガソリンとガソホールの小売価格(2011年7月20日)

 

参考:
・Thailand Biofuels Annual (2011)
・タイ エネルギー省ホームページ
 (Ministry of Energy http://www.pttplc.com/en/news-energy-fact-oil-price-bangkok.aspx)
・ 自然エネルギー世界白書2010
 他

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