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オーストラリアは2015年にバイオ燃料を倍増

オーストラリアは2015年にバイオ燃料を倍増

オーストラリア政府は、2011年7月に、「地球温暖化対策の一環として、2012年7月から炭素価格制度を導入する計画である」と発表した。「炭素価格制度」は、CO2排出量の多い企業に1トン当たり23豪ドル(約2,000円)を課す制度である。この制度が導入されれば、年間1億6,000万トンのCO2排出量が削減できると同時に、バイオマスエネルギー産業にとっては、新たなビジネスが生まれ「追い風となる」として期待している。

2009年のオーストラリアの石油とディーゼル燃料の消費は、それぞれ190億リットルで、この内石油は22%以上、ディーゼル燃料は48%以上を輸入している。石油燃料輸入を減らして自国のエネルギーを確保し、CO2排出の大幅削減に貢献できるとして、政府はバイオ燃料の導入を促進している。

バイオエタノール燃料の原料は主にサトウキビである。国内の砂糖生産の90%以上が亜熱帯であるクイーンズランド州に集中していることから、クイーンズランド州がバイオエタノール燃料生産に最も積極的である。石油価格の上昇と、砂糖価格は変動の大きいことから、サトウキビ農家の収入を安定化させるため、州政府はバイオ燃料の生産拡充によって砂糖産業の発展を見出そうとしている。

オーストラリアのバイオ燃料コンサルタント会社であるAPAC 社は、2015年のバイオ燃料生産能力が、2010年と比較して2倍になると予想している。バイオエタノール燃料は、2010年が3億5,000万リットル、2015年には9億1,000万リットルに、バイオディーゼル燃料は、2010年の2億8,600万リットルが2015年には6億900万リットルになる。バイオディーゼル燃料の原料として、今後最も有望なのは微細藻類である。微細藻類は1ha(ヘクタール)あたり10万リットルの燃料が得られるのに対し、パーム油は5,000リットルである。現在研究が進められているが、商業ベースでの生産が期待される。

 

図 オーストラリアのバイオエタノール生産拠点
図  オーストラリアのバイオエタノール生産拠点
(出所:豪州バイオ燃料協会ホームページ;http://www.biofuelsassociation.com.au/

 

図  砂糖(フリーマーケット)の12月時点での価格
図  砂糖(フリーマーケット)の12月時点での価格
(出典 :http://ecodb.net/pcp/imf_usd_psugaisa.html

 

表  バイオ燃料生産能力 (単位;百万リットル)

バイオ燃料 2010年 2015年
バイオエタノール 350 910
バイオディーゼル 286 609
合計 636 1,519

(出典: http://www.energybusinessnews.com.au/2010/09/28/australia-biofuel-production-to-double-by-2015/)

 

図  バイオ燃料生産能力
図  バイオ燃料生産能力

 

参考:
・「Bio-based industrial products」by Queensland Government
http://www.energybusinessnews.com.au/2010/09/28/australia-biofuel-production-to-double-by-2015/
http://www.australia.or.jp/speeches/dfat_20110710.php
・APAC社ホームページ(http://apacbiofuel.com.au/services.html

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